- オレゴン州のデシュート(Deschute)河は、スティールヘッドがドライ・フライで釣れることで有名であると同時に、晩春にストーンフライ(ゴールデン・ストーンフライとサーモンフライ)の大量のハッチがあることでも有名です。ストーンフライは種によって体長 3~5cm に及ぶので、大量ハッチの時期はストーンフライの大きなドライ・フライで楽しいトラウト釣りのお祭り騒ぎが期待でき、写真で見る河もとても表情豊かなので、是非一度行ってみたいと思っている河です。

木曜日, 5月 31, 2007
Deschutes river (OR) 情報
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月曜日, 5月 28, 2007
Rocky Ford Creek でフライ・フィッシング(動画有り)
釣果: several "PhD" Bows ロッド: #5 シングル・ハンド・ロッド ライン: フローティング フライ: 本分参照 場所: ロッキー・フォード・クリーク (Rocky Ford Creek) 水温: 水温 15 ℃(58°F) 時間: 8:00am - 6:00pm 天候: 晴れ
- 博士号のトラウト達がいるロッキー・フォード・クリーク (Rocky Ford Creek)
Kaufmann's で "What's next?" と聞かれ、「6 月にならないと大半の河川は禁漁だからなぁ~。どこかお薦めの所は?」と返したところ、"If you don't go fishing to lakes, then Rocky Ford. You can do sight fishing for trout of this size." と両手の人差し指を 45 ~ 50 cm 程間隔を開けて立てながら薦められました。後日、Kaufmanns でロッキー・フォードを薦められたことを釣り仲間にメールしたところ、偶然にも 28 日のメモリアル・デー (Memorial Day) に同様にロッキー・フォード行きを計画しているという返信があったので、躊躇なく決定です。
後日Kaufmanns に戻り、「お薦めどおり週末ロッキー・フォードへ行くことにしたけどフライは何がいいかな?」と呑気に尋ねると...
- ドライ:
- White Mayfly size 14
- Almost Dun size 18
- CDC TRICO Spend Spinner size 22
- Adams Parachute size 16
- Bloom's CDC Caddis size 16
- Stillborn Midge size 20
- ニンフ:
- 砂漠のオアシス 5 AM に "Morning. What's your plan on memorial day?" と朝一番の笑顔で迎えられたスターバックスで、ラテを注文しながら「フィッシングだよ。一緒にどう?」と切り返した後で冗談を少し交わしていると、本日ご同行の高橋さんのご到着です。早々に高橋さんの Ford Explorer の助手席に乗り込んでハイウェイ I-90 を一路東へ。遥かにキャニオン・タイプの大きな丘を背景の広い放牧場で牛が電車のように長い行列を幾つか作り群れを成して歩いている、そんなこれぞウェスタンという感じの風景の中を走り抜ける Ford Explorer の中で日本の河川を主とした自然環境の状況とフライ・フィッシングの話を高橋さんから聞きながら約 3 時間半、砂漠のような景色の中に博士号のトラウト達のいるロッキー・フォード・クリークが現れます。 ロッキー・フォード・クリークの第一印象は、息を呑むような強烈に意表を突かれたものでした。どうしてこんなに綺麗なスプリング・クリークが砂漠のような所の真ん中にあるのか、時空を超えてどこか違う所に来てしまったような感じです。さらにクリークを覗き込んでもっと驚きました。様々な小鳥たちの囀りと一緒に音楽を奏でるかのように軽やかな音をたて青緑の澄んだ水が、水草をゆらゆらと梳かしながら流れるその所々に型の良いトラウト達が静かにゆったりと泳いでいます。そのサイズと数たるや目を見張るばかりです。
- フィッシング・フォーミュラ しかもラッキーなことにカディスのハッチが見られ、定期的なリズムに乗って水面に鼻っ面を出しパクパクしているトラウトもチラホラ見えます。ドライでアクションが見れそうです。ドライ狂の高橋さんが興奮を抑えきれずに早速トライです。たとえワシントンの博士号のトラウト達でもこの方にかかれば一溜りもありません。澄んだ水の流れるスプリング・クリーク + 集中的なハッチング + 型の良いトラウト + キャストx = タイト・ライン + ロッド・ベンディング + リール・スクリーミングが成立しますよね。これではマッチ・ザ・ハッチとトラウトの数の要素が入っていないし、リール・スクリーミングとトラウトの型との因果関係も明らかではない、それにむしろキャストが分子で(集中的なハッチング + 型の良いトラウト)が分母にくるのではないかなどと面倒くさいことを考えるのは止めておいて、まずはビデオで高橋さんと共にロッキー・フォードのフライ・フィッシングをお楽しみください。 高橋さんにはお見事な妙技の数々で楽しませてもらいました。マッチ・ザ・ハッチは勿論、見えないような小さなサイズ 33 のフライで大物を仕留めたり、3 ウェイトのロッドで大物を取り込むんだり、レーザー・ビームのようなロング・キャスト、あたかも教材のビデオでも見ているかのようにフライのダウンの流し込みを説明しながらフックする等、鮮やかなお手並みの数々を拝見させてもらいました。高橋さんご自身もこの日のために巻かれたダムゼル・ニンフとドラゴン・フライでアクションがみれて上機嫌のご様子でした。 私も負けじとハッチングの状況に合わせ "Almost Dun" や "Bloom's CDC Caddis" 等を投げて食わせることができました。でも、本日の当たりは何といってもビートルでした(ありがとう、Kaufmanns)。ビートルを静かに着水するように投げた後で、あたかもビートルが水面で手足をバタバタさせているように竿とラインで定期的にほんの少し振動させると、それまですまし顔で他のフライに全く興味を示さなかった大物達が突然動き出してビートルの後を追い始めます。それを見ることができるのはとてもエキサイティングです。いやー、実にサイト・フィッシングは楽しく、しかもとても勉強になります。それまでフライに興味を示していた魚がフライの少しのオーバー・アクションで興味を失ったり、反対にフライをほんのちょっと振動するようにすると興味を示さなかった魚が後を追い出したり、とても得難い経験になりました。
- 釣ることだけではない釣り フライ・フィッシングに限らないでしょうが、釣りは釣ることだけではないんですよね。今回もとても豊かな自然を体験することができました。背景の真っ青な空にポカリと丸く浮かびスローモーションで流れる白雲、鮮やかな色とりどりに彩った小鳥達の歌声のような囀り、カラスの半分にも満たない大きさのツバメ達が上空で 4 匹で協力しながら交互にアタックしてカラスを追い立てる様子、 川を渡ろうと必死に泳ぐカワウソを追っかけその足に食いつく大物トラウト、物静かな様相でスラリとした細長い足で川を歩きながら嘴(クチバシ)に余るトラウトを捕まえ一飲みにする澄まし顔の鷺(サギ)。何よりも、焼くような日差しの下で白い歯を見せて笑いながらこれら全ての「釣り」体験を一緒に共有できる仲間のあることです。
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日曜日, 5月 20, 2007
Cowlitz river でフライ・フィッシング
釣果: 11 inc bow ロッド: #9 ダブルハンド・ロッド ライン: フローティング + クラス 4 シンク・ティプ フライ: サイズ 8 "DC October Caddis Pupa" 場所: カウリッツ(Cowlitz)河 水温: 49 °F( 9 ℃) 時間: 3:00pm - 7:00pm 天候: 雨時々曇り
- タイト・ラインとは異なる楽しみ
先週末のキャストの苦い思いやスウィングでの合わせの悩みについて学んだ事を胸に、再びカウリッツ河に足を運びました。 土曜の夜より雲行きは怪しくなり、日曜の朝には雨がパラパラ降っている状況でしたが返って人手が少なくなるだろうと都合のよいように解釈し、気にせず車を走らせます。現地到着後、釣り場の数を増やそうと川岸に出られる他の場所を探して再び地図を頼りに 1 時間程ウロウロしてみたのですが、なかなかうまく見つかりませんでした。ただ、途中で一面に水仙が咲いた池の綺麗な風景を楽しめました。このような道中の四季折々の自然の景観も釣りに出かけた時の一つの楽しみですね。 注) タイト・ラインについて: 釣りの仲間内で魚が掛かった時に張るラインを表します。こちらでは「グッド・ラック」や「好い日を」のような意味合いでも使われています。
- スウィングの合わせの向上
結局、今度来たときに再び釣り場所の探索を暫く行うことにして、先週見つけた場所へ戻り釣ることにしました。 先週の反省点に留意し、昨日土曜の夕刻に最寄の公園で再びスペイの練習を行い数点気付いたことがあったので練習時に培ったキャストの感じを忘れないようにすることと、ロッドで合わせずに手元のラインのループを軽く出るようにして自然に針がフックすることを頭の中で復唱しながら、まずはわざわざ ORVIS で購入した水温計で川の温度を測ってみると 華氏 49 F°(約摂氏 9 ℃) でした。John Hazel 氏の 「Spey Fishing Steelhead」 DVD によれば、Steelhead が活性するほぼ最下限の温度です。岸辺でこの温度なので河半ばでは更に低いことが予想され、濁りも先週と同じ程度なので、シンク・ティプにジェネラル・プラクティショナー系のフライでフラッシュの少し入ったサイズ 8 の物で中間層を Swing させてみることにしました。錘の付いたフライでない為かスナップ T のスペイ・キャストでラインが比較的良い感じで出ていってくれます(勿論、まだまだコンスタントではなく、しかも思いっきり自己満足の範疇ですが、笑)。 John Hazel 氏の「Spey Fishing Steelhead」DVD とデック ホーガン氏の著書 「A PASSION FOR STEELHEAD」の中での教えを思い出しながら、最初のメンドと手元にラインを手繰ってループを作ることでラインの弛みを無くし、ループ末端のラインを人差し指とコルクの間に軽く挟み、適宜小さなメンドとライン・コントロールで穏やかな J フォーメーションをラインが描きながらフライが流速で潰されないような理想的スウィング・スピードになるよう調節して行きます。フライをスウィングさせていくと先週同様にニブリング(nibbling:かじり)やえという感じをラインを伝ってたまに受けます。手ごたえのあるニブリングを感じた時に、ここぞとばかり 「A PASSION FOR STEELHEAD」で読んだことを思い出し、「合わせない、ラインが人差し指とコルクの間を抵抗なく軽く出て行くようにして、魚自らが針に掛かるようにループが出て行くことを待ち、岸側へ向かって竿を軽く合わせる」と復唱しながら半信半疑で竿を合わせると、25cm 程のレインボーが掛かっていました。 「ヘェー。ヤッホー。ヤッタ、ヤッタ。」と、スチールでもサーモンでもなく、しかも大型でもないレインボーだったのですが、思ったようなスウィングのフッキングの仕方で掛かってくれたことに非常に喜びを覚えました(その時は浮かれて見落とし、後でフッと思い出したのですが、針は魚の口の横には掛かっていなかったので理想的とは言い難いです)。川のポイントの見定めから、フライの選択、キャスト、ライン・コントロールに至って、フック、そして取り込みまで全てが自分が描いたように運ぶと、たとえ掛かった魚は大きくなくても、とても嬉しい限りですよね。先だってワシントン州南東地域のスティールヘッド・フィッシングについて ORVIS にて無料セミナーが催されたのですが、その時の講師で ORVIS が保証するガイドでもある Mac Huff 氏が「トラウトで(スウィングの)練習することです」という旨を言っていました。裏を返せばトラウトが掛からないようでは駄目ということなので、ストリッピングや竿を上下させてフライに動きを付けることなく純粋なスウィングのみで、更に魚自ら針に掛かるような形で合わせトラウトを取り込めた事は一歩前進したような気持になり余計嬉しいものでした。 その後も何度かニブリングとペッキングを強弱合わせて感じることがありましたが、納得行く合わせにはいたりませんでした。ただ、スウィングを終えてキャストし直そうと竿を上げると同サイズのトラウトが掛かっていることが 2 ~ 3 回あったので、やっぱり何かまだまだ抜けています。 - シングル・スペイの向上
水面をスウィングしていくラインを見ていると、先週と同様に Prairie Falcon らしき大型の鳥が川面に舞い降り魚を捕らえて飛び上がって行く様を再び目撃することが出来ました。上手いものです。彼らは一発必中なのでしょうか。私の釣りの確立など足元にも及びません。釣りの確立といえば話は逸れますが、何回ぐらいキャストしたかが分かる万歩計ならぬ万振計のようなものはないのでしょうか。そうすればスティール・ヘッドを掛けるのにどれ位キャストするのか分かって面白そうなのですが。ついでに魚が掛かった時にファンファーレでも華やかに鳴り響かせてくれると泣けてくるでしょうね。いっそ作りますか。 ほぼ先週と同じ所まで釣り下るとそれ以降は水位が深くなり、夏本番の下がった水位になれば多分大丈夫だと思うのですが、今の水位では何度か足をとられ転びそうにもなったので更に進むのを考え直しました。延々と釣り下ることができると思っていたので残念でしたが、始めた上流に戻り、もう少し岸辺から離れたところまでウェーディングし、フライを先週使ったビーズヘッドの錘の付いた "DC October Caddis Pupa" に換えることで、その前とは異なる更に沖合いから深い部分をスウィングさせ釣り下ってみることにしました。 昨日の公園での練習で培ったボトム・ハンドの先導でロッドの根元が曲がるよう意識する成果あって先週よりは増しなのですが、コンスタントではありません。主要な原因はアンカーの位置が常に理想的な場所へ着水していない為(これにはスペイ・キャスト初期動作のリフトとセットによるライン・コントロールの問題の他に場所の違いによる河の流速の変化もありました)であることは明らかでした。その為、キャストした時にラインとフライが身近を通り、トンプソン河でフライのピアスを思い起こさせるような、怖い感じを覚えるときもありました。特にシングル・スペイが全く上手くいかず、パラパラしていた雨が本格的になり始めたので、釣りは二の次にして基本のスイッチ・キャストの練習をすることにしました。傍から見れば恐らく頭がおかしいんではないかと思われそうなほどに雨の中すっかりびしょ濡れになって手に豆を作るほど試行錯誤した挙句、ようやくシンク・ティプとラインのつなぎ目を狙ったアンカー・ポイントにスムースに置くことができるようになりました。自分なりのコツは、キャストを通じてボトム・ハンドからの導きで竿の根元を曲げるように意識することの他に、リフトで水に浸かっている半分以上のラインを持ち上げた後の竿を河側へ振り残りの部分を水から抜く際にラインとシンク・ティプのつなぎ目以降が水面より 5 ~ 10 cm 上を水面と平行線を描いてアンカー・ポイントへ着水するように竿で導くことでした。更に嬉しいことには、アンカーの位置とスムースな着水の仕方が思うようになってきたら、フォワード・キャストでのラインの出方もとても良くなってきました。一度スイッチ・キャストの感覚を掴み始めたら、やはりキャスティグについての本やビデオが述べているように、シングル・スペイはさほど難しくなくなり、ダブル・スペイやスナップ T より、テンポよく素早くキャストできアンカー・ポジションもかなり前方に置け安心できるので、すっかり気分をよくしてドシャ降りの雨も気にせずに釣りに戻ることにしました。 一つ上手く行きだすと他も好くなるもので、シングル・スペイでテンポよく、以前より少ない失敗で、ラインも更に出るようになってくると、それまでキャストに使っていた神経がスウィングに集中するようになってきます。デック ホーガン氏が「A PASSION FOR STEELHEAD」で言っているようにフライが流速で潰されないようスウィングのスピードに留意していると、Mac Huff 氏がセミナーで「魚にフライの側面が最大限見えるようスウィングさせるように」と言っていたことや、John Hazel 氏が「Spey Fishing Steelhead」DVD で「水中は水面より流速が遅いから、シンク・ティプなどを使用する場合は更にゆっくりとしたスウィングにしなければならない」と言っていたことを思い出します。出来るだけラインのJ フォーメーションの角度が緩やかになるよう、更にスウィング・スピードに注意を払って、時々小さなメンドとライン・コントロールを与えると、スウィング途中に流速の異なる部分が幾つかあってもいい感じでスウィングしていくようになり、楽しくかつ自信が着いてきました。「これで掛からないのはスチール・ヘッドもチンヌークもいないためだ」と勝手に決めつけ、ドシャ降りの雨の中ずぶ濡れにもかかわらず上機嫌で河から上がることにしました。 - 虹に送られる
河から上がって着替えていると雨も小降りになったので、「週を開けると忘れるんじゃないか。戻ってもっと練習しようか」という調子付いた思いが浮かんできたのですが、時間も時間なので車に乗り込み、帰路に着くのに左折しようとすると右手に綺麗に半円の虹が地面に着く所まではっきりと現れました。久しぶりに見る虹に送られているようで更に気分をよくして、カウリッツ(Cowlitz)河に架かる橋を横切り町並みを抜ける所で今度は二重に架かった虹が目の前に。完璧な形で上機嫌の一日を締めくくってくれました。 その後は "Onalaska" という地名の道路標識に目を細めたり、帰途上のアウトレット・モールに立ち寄ったり、大型トレーラーの後ろをのんびりついていったり、終始ご機嫌の自分がいました(笑)。 - 最後に
昨日の公園での練習から今日にかけて Al Buhr 氏の著書の「Two-Handed Fly Casting」はとても参考になりました。最初の竿を 30 度程上げることで水に浸っているラインの少なくとも半分が水から抜けること、緩やかでスムースなチェック・マークを描くように竿を河側へ振ることでアンカー・ポイントへはリーダー(シンク・ティプ)とラインのつなぎ目以降が着水するようにし、"D" ループの下半分が水面に着かないような上向きの円を描きながら竿先をキー・ポイントへ導き、竿先がターゲットへ向け直線を描くようにフォワード・キャストする。これら一連の動作中の一貫したボトム・ハンドからの導きによりロッドが根元から曲がるよう、そして常時ラインに張りがある状態を保つようスムースな動作を心がけることなど、重石になるような分厚い本ではなく手軽な 79 ページの中に各スペイ・キャストに共通する重要なポイントがシンプルで分かりやすいように説明され、各スペイ・キャストについての説明の中でも度重ねて強調されているので、基本を手短に学ぶのにとても助けになります。 これからの課題は、安定してアンカーを思ったところにスムースに位置づけること、"D" ループ形成中にラインが余計に水に着かないようにすること、キー・ポイントのはっきりとした意識とそこからの竿先の直線的軌道、更には "D" ループを "V" ループと合いのこの変形ループにすることです。
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土曜日, 5月 12, 2007
Cowlitz river でフライ・フィッシング(動画有り)
釣果: ボウズ ロッド: #9 ダブルハンド・ロッド ライン: フローティング + クラス 4 シンク・ティプ フライ: サイズ 8 "DC October Caddis Pupa" & "Silvey's Steelhead Caddis" 場所: カウリッツ(Cowlitz)河 時間: 4:00pm - 7:00pm 天候: 曇り時々晴れ
- 牛とカウリッツ(Cowlitz)河
ヤキマ(Yakima)河で母の日頃に雲と見間違うほどのカディスの集中したハッチングが見られるという話を Kaufmanns で聞いたので楽しみにしていたのですが、生憎と雪解け水の放水でヤキマ河の水位は釣りのできるような状態ではなくなっているので、変わりにカウリッツ(Cowlitz)河に足を運びました。 カウリッツ河はコロンビア河と富士山の姉妹山であるレニア(Rainier)山を流れ、ワシントン州でサーモンとスティール・ヘッドの釣りでトップに位置する河です。ただ残念なことは、生来の魚の産卵場はダムによって防がれてしまっているので、そのようなよい釣りの状況も実は 2 つのハッチェリー (孵卵場)の魚にて維持されていることです。今日の曇り空ではレニア山の眺望は期待できそうにありませんが、スティール・ヘッドの釣りにとっては最高の日和です。サマー・ランのスティール・ヘッドの季節には若干早めですが、その代わりチンヌーク(Chinook)・サーモンには悪くない時期らしいので期待に胸膨らませて、シアトル近郊の自宅から車で I-5 ハイウェイを Toledo という小さな町目指し一路南へ。そこから東へ。放牧された牛の群れがのーんびりと横になってこちらを見ている脇を、牛の多く見られる地帯であることから Cowlitz ("Cow" とは「牛」のことです) 河と命名されたのではないかと思わせる程に、何度も抜けるとハッチェリーのある辺りの河に着きます。
- 河の第一印象
約 2 時間程で河に着いたはよいものの、鱒のハッチェリーの下のボート接岸ランプの辺りは人出が多く興醒めし、それにダブル・ハンドの竿に慣れていない私は周りに迷惑だろうとも思い、地図を頼りに川岸に出られる他の場所を探すことにしました。とはいうものの、これがまた一苦労です。初めての河に足を運んだときは 、車で2 ~ 3 時間あっちこっちをうろうろすることも通常です。カウリッツ河は川岸に出られる場所を見つけるのが難しいという釣師の間での通説を聞いていたので、覚悟をしていたのですが、その言葉を裏付けるようにことごとく "Private property. No trespassing." の看板に突き当たります。半分諦め気分を、小さな交差点の角で 5 頭ほどの子牛達が追い駆けっこをしているのを見て気を紛らわし、探し続けてようやく一箇所見つけることができました。 川岸に立って見たカウリッツ河の第一印象はゆったりとした中にも力強さを持つ水の流れでした。川幅と流れからダブル・ハンドのキャストとスウィングの速さの調節の練習にはもってこいという感じです。川底は、岸近くは直径 10 cm 程度の石がゴロゴロしているだけなのですが、少し入るとそれが直径 30 cm 以上のものになる感じですが、スティール・ヘッドを期待するにはもう少し大きな石底の方が理想的です。透明度は45 cm 位の深さまでなら川底がなんとか見える程度の濁りで、水深は河の半ばではかなりありそうなので、シンク・ティプに少しフラッシュが入り赤く派手目でビーズ・ヘッドの錘のついた DC October Caddis Pupa のフライを付け、はやる気持を抑えきれずに早速第一投。 - ダブル・ハンドをこねくり回す
ビーズ・ヘッドの錘のついたフライをダブル・ハンドで投げるのは初めてだったのですが、やはり全くラインが出ていきません。それに勿論フライが返らない。恥ずかしながら、しかもそれがビーズ・ヘッドの錘のためと気が付くのに、フライを換えるまで分かりませんでした。情けなや。 それまでダブル・ハンドをこねくり回し、ラインにキリキリ舞いされながらキャストしていました。おかげで幾つか勉強にもなりましたが、釣り終えて帰る頃には肩に後日筋肉痛になるだろうという疲労を覚えました。ダブル・ハンドはまだ数えるほどの日数しか振っていないのでシンク・ティプに錘のついたフライを思い通りに飛ばそうというのがそもそも身の程知らずもいいところなのですが、"DC October Caddis Pupa" をスウィングさせていくとニブリング(nibbling:かじり)やペッキング(pecking:つつき)という手ごたえがあるので、そうなると更に広範囲にスウィングさせて確率を上げるためにもっと遠くへという欲がどうしても出てきて、ダブル・ハンドを力任せでこねくり回すようになり、疲れるだけで思ったようにいかなくなります。 しかし、ペッキングは別にしても、ニブリングのような手ごたえには合わせるべきなのでしょうか。悩みます。フライを換えてみたらしっかりとした食いつきに変わるのではないかと思い、錘のない Silvey's Steelhead Caddis に換えてみて同じ場所を再び釣り下ってみたのですが、そのときは全く反応が無くなってしまいました。 - 上空での演舞
「あ~ぁ」と少し落胆をしていると、偶然にとても珍しい光景を目撃することができました。河上空をおそらく Prairie Falcon と思われる鳥がホバリングし様子を探るように飛んでいたかと思うと、見事に河の半ばの水面まで降下し足でしっかと魚(遠目なので確かではないですが恐らく 20~25 cm 程の魚だと思います)を捕まえ飛び上がっていきました。「お見事」とその妙技に見せられていると、飛び上がった鳥の左手後方より一回り大きい Golden Eagle が突如現れ追っていきます。「うぉー、それを狙うのか」と驚きの声を上げていると、Prairie Falcon らしき鳥は早々に魚を諦め足から放ち Golden Eagle の追跡をかわしました。その後もテリトリーの牽制をし合っているのか 2 羽の鳥は夕暮れ近づいた空で近づいては離れを繰り返し上空でめったにお目にかかれない演舞を見せてくれました。 それらの鳥がテリトリーを争っていることは魚影の濃い証拠に違いないので、これからダブル・ハンドの練習にここへ通うことを考え、夕暮れ闇始めたカウリッツ河を後にしました。 最近、釣りはうまくいかないときが面白いのではないかとますます考えるようになりました。勿論、思ったとおりに事が運ぶときも興奮を覚えて楽しいのですが、うまくいかない時のちょっとした拍子の方が素の自分と向き合える大事な一時のような気のする今日この頃です。
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日曜日, 5月 06, 2007
Deschutes river (WA) でフライ・フィッシング(動画有り)
釣果: 30cm (12 inc) カット・スロート ロッド: #5 シングルハンド・ロッド ライン: フローティング フライ: サイズ 16 "Flashback Pheasant Tail" 場所: デシューツ(Deschutes)川 時間: 1:30pm - 8:00pm 天候: 曇り時々晴れ
- 春満喫のデシューツ(Deschutes)川
現時点でオープンしている数少ない川の内の一つであるデシューツ(Deschutes)川へ初めて足を運んでみました。 デシューツ川というとお隣のオレゴン州に晩春から初夏にかけてサーモン・フライの集中したハッチングがあり、しかも夏にはスチール・ヘッドがドライ・フライで釣れるという同じ名前の有名な川がありますが、ワシントン州のデシューツ川はシアトル近郊の自宅から車で約90 マイル程南へ走ったところに位置する Tenino という小さな町の近く、色とりどりの花に飾られた春の高原を抜けた所を流れる可愛らしい小川でした。しかも途中の高原地帯で2 頭の小鹿が道路脇で一緒に草を食んでいました。 デシューツ川は WDFW (Washington Department of Wild life and Fish) のルールではキャッチ & リリースが義務付けられ、ただし、ハッチェリー (孵卵場)のスチール・ヘッド 2 尾までは保有が認められいる川なので、大物の期待できそうなスケールの川を予想していましたが、反して、春の小川と言うに相応しい雰囲気のデシューツ川が木々の緑の間から現れたときは、強張ったやる気の足元をさらっとすくわれて鮮やかに一本取られたような気持になり、思わず微笑が口元からこぼれました。 - 川の景観
川幅は大体 8 メートル位で、ウェーダーを着衣していれば対岸へ渡ることのできる場所にもそれほど困らない程度の深さの可愛らしいサイズではあるのですが、倒木と水草の繁茂、点在する岩、分流、合流、ラン、プール、浅瀬、ラフル(ruffle)、茂り出た木々、湧き水の合流と短い間で目まぐるしく形相を変えていってくれ、水の透明度も悪くはないので、フライ・マンにとってはやる気にさせてくれそうな第一印象でした。 やはりオープンしている川が少ないからなのでしょう、3 人の先客のフライ・マンも一瞥した川の景色とともに目に映るほどの混雑様でした。 お天気は釣りには上々の曇り空なのですが、着いたのが午後 1 時頃ということもあり、ハッチングは見受けられず、川から上がってきた一人のフライ・マンと言葉を交わしても予想した「スロー」という言葉の後に「釣られすぎ」と続いてかえってきました。思ってみると今回訪れてみたデシューツ川の領域は通年でオープンしており、サイクリング用道路も川に沿ってあることからアクセスもしやすいので、たとえキャッチ & リリースが義務付けられていても確かに「釣られすぎ」ということもありうるやもしれません。それに、倒木の具合を見てみるとこの川もご多分に漏れず昨年末のひどい洪水に見舞われたようで、川の生態系が回復している最中という事情も加えてあるでしょう。 一先ず、先客の邪魔をしないように、川を上から見下ろせるサイクリング・ロードの続く下流へと魚の気配を探りながら移動することにしました。 - シングル・ハンド・ロッドでミニ・スペイ
後で川に立ったときに何故かが分かったのですが、先客のフライ・マンの一人が釣り場所を探す私をあたかもつけるかのように非常に早いペースで釣りをしながら下ってきます。その時は何だかいやな感じだなと思いつつ、釣り場を見つけるべく歩くペースを上げて下流へ移動し、サイクリング・ロードと川が分かれ始める辺りにあるランの頭で、周りにフライ・マンの見えないことを確認して川へ入って行くことにしました。 ウェーダーとフィッシング・ブーツを着て竿の用意をしている間に早なんと先程のフライ・マンが目の前を釣り下って行きます。「あれでは釣れないだろうな」と内心思いつつやり過ごし、直ぐ下のラフルとランから攻め下っていこうと思っていたのを改め、反対に上流へ攻めていくことにしました。 いざ川にたって実感したのですが、左右両岸に茂り出た木々のために通常のシングル・ハンド・ロッドでのキャストでは川の半ばに立ち投げることしかできません。それも気ままではないので、まず後ろを取らないロール・キャストばかりを始終することになります。 さらに(通常の)不精で勝気なフライ・マンにとって不運なことは、車の駐車できる場所の前がキャスティングのための後ろが一番開いていてとれる場所の上に、川の形相が最も豊かな所で、それとちょうどサイクリング・ロードが川に沿って下流に走り始めるので、一度そこでフライを投げ始めてしまうと下流に釣り下ってサイクリング・ロードを歩いて帰ってくるというパターンに陥りやすいことです。釣り下ると、ドライやウェット・フライのデッド・ドリフトで釣る場合は、どうしても魚の視野に入ることや合わせの難しさから釣果は自然と落ち、といってスウィングで釣るような規模の川でもなく、しかも先々キャストが難しくなっていくので尚更あまり楽しい思いを期待できないことが予想されます。目の前を通過していったフライ・フィッシャーの合点のいかない移動の速さも通常のシングル・ハンド・ロッドでのキャストで釣り場が非常に限られ、しかも上述のパターンに陥って半ば釣れないとあきらめ半分での行動だったようです。 私にとっては先客のあったこととが幸いし、下流から上流へ釣り上がるようにしたのですが、それでもダブル・ハンド・ロッドでスペイ・キャストをかじっていなかったらとても散々な思いを知らされたでしょう。加えて Derek Brown 氏が、シングル・ハンドでのスペイ・キャストを "Spey MasterClass" ビデオで教えていてくれたことに感謝です。おかげで流れの緩く浅い側の川岸を選んで 2 歩ずつ上流に向かって進みながら、愛用の Sage の #5 のシングル・ハンド・ロッドでミニ版の主にスネーク・ロールとダブル・スペイ、時にスナップ T とシングル・スペイにて対岸寄りの各ポイントに目掛けてフライを投げて存分に遊ばせてもらい、すっかり春のデシューツ川を満喫することが出来ました。
- 12 inc カット・スロート
時々、水面上を流れるラインの先に集中することを忘れ、フッと周りの川の景色を意識に映して一息入れてみると、カディスとメイフライが緑の中を流れる川の水面近くをフワフワ飛んで行くのが分かります。春の若葉の緑の中を白いメイフライ・ダンが近くをゆっくりスゥーと飛んで行くのを見ると何だか小さな可愛い妖精を思い起こさせます。そうなるとドライ・フライでも当たりの出そうな気のしないでもなかったのですが、結局まるまる半日川で遊んでライズが目に入ったのは 2 回だけという状態だったので、ほぼ終始 サイズ 16 ~ 18 の "Flashback Pheasant Tail" や "Copper John" などのニンフをデッド・ドリフトさせていました。 途中で、右手上流の対岸から覆いかぶさった木の下に早くも遅くもない丁度好い流れがあり、そこへ対岸から 2 本の湧き水の流れが加わり、流れの筋の幅が川底の凹凸を反映した滑らかな波を揺らめかせながら徐々に広がっていく地点へ来たので、よさそうに思い下からゆっくり時間をかけて攻めていきました。手前の流れが遅いのでリーチ・キャストでラインを "Flashback Pheasant Tail" のフライより上へ来るようにもっていき、キャストの距離と上流への歩みで網の目を埋めるようにフライを落としては流しを繰り返していると、或る時左手の指の間からラインがツーと出ていきます。反射的に竿を何気なく上げると、ラッキー、フィッシュ・オンです。川の雰囲気から 20cm (8 inc) 程度のベイビーかなと思ったら、意外と竿に重みを感じ、予想に反して 30cm (12 inc) 程のカット・スロートが姿を現し手元に寄ってきたので、すっかり上機嫌になりました。 その後も川の表情豊かな変遷に合わせ、フライを投げ入れるポイントを探っては、キャストの仕方を考え、魚の当たりを期待しながら川面を流れるラインに神経を集中することを繰り返して、のんびりとした速さで車を駐車した前まで釣り上がり、胸一杯に十分吸い込んだ春の若葉香る新鮮な空気と充実した集中を楽しめた半日になりました。
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