釣果: 12 inc ウグイ
ロッド: #9 ダブル・ハンド・ロッド
ライン: フローティング + クラス 4 シンク・ティプ
フライ: サイズ 8 "Muddler Minnow" 系と "General Practitioner" 系
場所: カウリッツ(Cowlitz)河
水温: 51 F°( 10.5 ℃)
時間: 1:00pm - 8:30pm
天候: 晴れ
待ちに待った 6 月到来。ワシントン州では大半の河川が 6 月より解禁になります。しかし、シアトル周辺の河川はまだ水位が高く、ここ暫く芳しくなさそうです。ということで再びカウリッツ河へ釣りに出かけました。
通い慣れてきているカウリッツ河へのハイウェイを「これまでより車の数が増えてきた感じだな。やっぱりメモリアル・デーから皆アウトドアに目覚め始めたかな。」とぼやきながら 2 時間ばかり車を走らせた後、いつもの場所に入って竿を振り始めました。
水の透明度はいつもと同じぐらいだったのですが、予想外に水位が 10cm 程でしょうか、結構落ちており、今まで川底の見えなかった場所でも見えるようになっていました。それに水温もスチールの活性する温度粋だったので、日差しはかなり強かったのですが、ドライでもしかしたらいけるかもと考え
"Muddler Minnow" 系のフライをリーダーにつけてスウィングさせました。
やはりメモリアル・デーからアウトドア・アクティビティを始めた人の数が増えたようです。河に立っていると行き来するボートの数が 3 倍位になっているのと、今回は 4 つのカラフルなフロート・チューブで河を乗り下って行く水着を着た十代と思わしい 2 組のカップルまで現れました。
それにしても上空を飛ぶ鳥が前回まではずいぶんいたのに、今回は全く見受けられません。明らかに季節の変わったことを感じます。
今まで本格的にドライで水面上をスウィングさせたことがなかったので、とても後学のためになりました。シンクティプを付けてスウィングさせていたときは、ラインの流れる速度と J フォーメーションの角度から良い感じだなと思っていた場合でも、J フォーメーションの特定の角度を常に保とうとしていたことが誤りであったことがはっきりと分かりました。
流れが遅ければ角度を増して、流れが早ければ角度を減らし、フライが魅力的に見えそうな速さでスウィングするように調節しなければならないことは自明の理なのですが、末端のフライがどのように流れているのか実際に見ないと、ただ単純に教材ビデオで見た角度と同じような角度を保ってスウィングすることにこだわり分からないんですね。情けない。
河の流れの各筋の速度差によって末端のフライのスウィングする速さに大きく変化が出るので、スウィングの最中に各筋の速度差を先読みして、ラインのスウィングする速さのみならず、J フォーメーションの角度を随時調節しなければ魅力的なスウィングにならないことが分かったのは更なる前進で嬉しいのですが、そうするためには、メンディングに加えて、竿をある程度立てたままでラインのテンションを使って調節する方法しか思いつきません。竿を立てると今度は合わせがその分難しくなるので、あちらを立てればこちらが立たず、簡単には行きませんね。だから楽しいのかもしれませんが。そういえば John Hazel 氏が、彼の "Spey Fishing Steelhead" と題うった DVD の中でスウィングに合わせて竿を徐々に寝かせていくことと寝かせた竿の方が合わせやすいことを言っていたような気がします。スウィングを試行錯誤しながらも、何か来そうな雰囲気だったのですが、一通り釣り下ったので他に新しい場所を探すことにしました。
前もって宿題をして地図上に目星を付けていた場所を車で巡り、その内の良さそうな一箇所で後半戦に挑むことにしました。そこは河幅が他より狭く、2 つのクリークが合流し、しかも中央に線路の渡っていない古びた橋脚の立つ中洲のある、他よりも河相の豊かな場所です。上流の部分から 2 つ目のクリークまでは巻き返しがあり流れがとても入り乱れ、スチールの居着くような感じではないのでずっと飛ばし、中流も軽く流す程度にして、長く続く下流より深さに合わせてシンクティプを付け本格的に釣り始めました。
釣り下っている間も 2 台の車が入れ替わり河の様子をチェックしては去っていきます。ある程度人気のあるスポットのようです。その後もう 1 台の車が駐車したかと思うと餌釣りの 2 人連れが中流の頭辺りに腰を落ち着けました。暫く、河のせせらぎ、葉の間を流れる風、鳥達の鳴き声、時折通過する貨物列車のみの静かな空間が過ぎていくと、突然後ろで歓声が。はっとして振り向くと、やられました。ボリュームのある銀の魚体が波打ちながら重そうなグッド・ファイトを見せています。
悔しいが仕方ありません。そのままスウィングを繰り返し釣り下って行くと、ある時手元のラインのループがスススーと出て行きます。「来た」と思って合わせると手ごたえが重くない。ラインの先のフライに掛かっていたのは、約 30 cm 程のウグイでした。
2 度ほど下流を流した後で河から上がって、餌釣りの 2 人組みの所へ歩いて行くと、約 60 cm の流線形した綺麗なクロームが腹をさばかれて河岸の水辺に浸けてありました。スチール・ヘッドのサマー・ランです。その目がこちらを見つめて、そして何だか「お前に釣られるつもりだったのに」と語っているように見えました。釣り上げた餌釣りの 2 人組みがとても人のよさそうなおじさんだったことがせめてもの慰めでした。数分話し合った後で、上流へ歩いて再び河を見てみると、
上流の巻き返しが落ち着く中流辺りは確かに悪くありません。上流の巻き返しの収まる辺りの入り乱れた流れは多分川底に大きな岩がある為ではないかと思われ、その直後に2 つ目のクリークの合流が反対岸にあり、手前には細長く下流にしばらく延びた中州が水面下に見えます。何を考えていたのか、河相の分析を安易にした為にとても後悔の残ることになりました。
帰路のハイウェイで、大空に広がる燃えるような夕焼けの美しさに気を紛らわすことばできましたが、悔しさは拭い切れず、帰りの道程はいつもより長く感じました。ただ、スチーリーのサマー・ランが来ていることが分かったことは励ましになり、悔しさも手伝って来週に向けて気合が入ります。
土曜日, 6月 02, 2007
Cowlitz river でフライ・フィッシング
各種釣りブログ・ランキングへのリンク - 手の空いた合間に覗いてみると気晴らしになりますよ。
日曜日, 5月 20, 2007
Cowlitz river でフライ・フィッシング
釣果: 11 inc bow
ロッド: #9 ダブルハンド・ロッド
ライン: フローティング + クラス 4 シンク・ティプ
フライ: サイズ 8 "DC October Caddis Pupa"
場所: カウリッツ(Cowlitz)河
水温: 49 °F( 9 ℃)
時間: 3:00pm - 7:00pm
天候: 雨時々曇り
先週末のキャストの苦い思いやスウィングでの合わせの悩みについて学んだ事を胸に、再びカウリッツ河に足を運びました。
土曜の夜より雲行きは怪しくなり、日曜の朝には雨がパラパラ降っている状況でしたが返って人手が少なくなるだろうと都合のよいように解釈し、気にせず車を走らせます。現地到着後、釣り場の数を増やそうと川岸に出られる他の場所を探して再び地図を頼りに 1 時間程ウロウロしてみたのですが、なかなかうまく見つかりませんでした。
ただ、途中で一面に水仙が咲いた池の綺麗な風景を楽しめました。このような道中の四季折々の自然の景観も釣りに出かけた時の一つの楽しみですね。
注) タイト・ラインについて: 釣りの仲間内で魚が掛かった時に張るラインを表します。こちらでは「グッド・ラック」や「好い日を」のような意味合いでも使われています。
結局、今度来たときに再び釣り場所の探索を暫く行うことにして、先週見つけた場所へ戻り釣ることにしました。
先週の反省点に留意し、昨日土曜の夕刻に最寄の公園で再びスペイの練習を行い数点気付いたことがあったので練習時に培ったキャストの感じを忘れないようにすることと、ロッドで合わせずに手元のラインのループを軽く出るようにして自然に針がフックすることを頭の中で復唱しながら、まずはわざわざ ORVIS で購入した水温計で川の温度を測ってみると 華氏 49 F°(約摂氏 9 ℃) でした。John Hazel 氏の 「Spey Fishing Steelhead」 DVD によれば、Steelhead が活性するほぼ最下限の温度です。岸辺でこの温度なので河半ばでは更に低いことが予想され、濁りも先週と同じ程度なので、シンク・ティプにジェネラル・プラクティショナー系のフライでフラッシュの少し入ったサイズ 8 の物で中間層を Swing させてみることにしました。錘の付いたフライでない為かスナップ T のスペイ・キャストでラインが比較的良い感じで出ていってくれます(勿論、まだまだコンスタントではなく、しかも思いっきり自己満足の範疇ですが、笑)。
John Hazel 氏の「Spey Fishing Steelhead」DVD とデック ホーガン氏の著書 「A PASSION FOR STEELHEAD」の中での教えを思い出しながら、最初のメンドと手元にラインを手繰ってループを作ることでラインの弛みを無くし、ループ末端のラインを人差し指とコルクの間に軽く挟み、適宜小さなメンドとライン・コントロールで穏やかな J フォーメーションをラインが描きながらフライが流速で潰されないような理想的スウィング・スピードになるよう調節して行きます。フライをスウィングさせていくと先週同様にニブリング(nibbling:かじり)やえという感じをラインを伝ってたまに受けます。手ごたえのあるニブリングを感じた時に、ここぞとばかり 「A PASSION FOR STEELHEAD」で読んだことを思い出し、「合わせない、ラインが人差し指とコルクの間を抵抗なく軽く出て行くようにして、魚自らが針に掛かるようにループが出て行くことを待ち、岸側へ向かって竿を軽く合わせる」と復唱しながら半信半疑で竿を合わせると、25cm 程のレインボーが掛かっていました。 「ヘェー。ヤッホー。ヤッタ、ヤッタ。」と、スチールでもサーモンでもなく、しかも大型でもないレインボーだったのですが、思ったようなスウィングのフッキングの仕方で掛かってくれたことに非常に喜びを覚えました(その時は浮かれて見落とし、後でフッと思い出したのですが、針は魚の口の横には掛かっていなかったので理想的とは言い難いです)。川のポイントの見定めから、フライの選択、キャスト、ライン・コントロールに至って、フック、そして取り込みまで全てが自分が描いたように運ぶと、たとえ掛かった魚は大きくなくても、とても嬉しい限りですよね。先だってワシントン州南東地域のスティールヘッド・フィッシングについて ORVIS にて無料セミナーが催されたのですが、その時の講師で ORVIS が保証するガイドでもある Mac Huff 氏が「トラウトで(スウィングの)練習することです」という旨を言っていました。裏を返せばトラウトが掛からないようでは駄目ということなので、ストリッピングや竿を上下させてフライに動きを付けることなく純粋なスウィングのみで、更に魚自ら針に掛かるような形で合わせトラウトを取り込めた事は一歩前進したような気持になり余計嬉しいものでした。
その後も何度かニブリングとペッキングを強弱合わせて感じることがありましたが、納得行く合わせにはいたりませんでした。ただ、スウィングを終えてキャストし直そうと竿を上げると同サイズのトラウトが掛かっていることが 2 ~ 3 回あったので、やっぱり何かまだまだ抜けています。
水面をスウィングしていくラインを見ていると、先週と同様に Prairie Falcon らしき大型の鳥が川面に舞い降り魚を捕らえて飛び上がって行く様を再び目撃することが出来ました。上手いものです。彼らは一発必中なのでしょうか。私の釣りの確立など足元にも及びません。釣りの確立といえば話は逸れますが、何回ぐらいキャストしたかが分かる万歩計ならぬ万振計のようなものはないのでしょうか。そうすればスティール・ヘッドを掛けるのにどれ位キャストするのか分かって面白そうなのですが。ついでに魚が掛かった時にファンファーレでも華やかに鳴り響かせてくれると泣けてくるでしょうね。いっそ作りますか。
ほぼ先週と同じ所まで釣り下るとそれ以降は水位が深くなり、夏本番の下がった水位になれば多分大丈夫だと思うのですが、今の水位では何度か足をとられ転びそうにもなったので更に進むのを考え直しました。延々と釣り下ることができると思っていたので残念でしたが、始めた上流に戻り、もう少し岸辺から離れたところまでウェーディングし、フライを先週使ったビーズヘッドの錘の付いた "DC October Caddis Pupa" に換えることで、その前とは異なる更に沖合いから深い部分をスウィングさせ釣り下ってみることにしました。
昨日の公園での練習で培ったボトム・ハンドの先導でロッドの根元が曲がるよう意識する成果あって先週よりは増しなのですが、コンスタントではありません。主要な原因はアンカーの位置が常に理想的な場所へ着水していない為(これにはスペイ・キャスト初期動作のリフトとセットによるライン・コントロールの問題の他に場所の違いによる河の流速の変化もありました)であることは明らかでした。その為、キャストした時にラインとフライが身近を通り、トンプソン河でフライのピアスを思い起こさせるような、怖い感じを覚えるときもありました。特にシングル・スペイが全く上手くいかず、パラパラしていた雨が本格的になり始めたので、釣りは二の次にして基本のスイッチ・キャストの練習をすることにしました。傍から見れば恐らく頭がおかしいんではないかと思われそうなほどに雨の中すっかりびしょ濡れになって手に豆を作るほど試行錯誤した挙句、ようやくシンク・ティプとラインのつなぎ目を狙ったアンカー・ポイントにスムースに置くことができるようになりました。自分なりのコツは、キャストを通じてボトム・ハンドからの導きで竿の根元を曲げるように意識することの他に、リフトで水に浸かっている半分以上のラインを持ち上げた後の竿を河側へ振り残りの部分を水から抜く際にラインとシンク・ティプのつなぎ目以降が水面より 5 ~ 10 cm 上を水面と平行線を描いてアンカー・ポイントへ着水するように竿で導くことでした。更に嬉しいことには、アンカーの位置とスムースな着水の仕方が思うようになってきたら、フォワード・キャストでのラインの出方もとても良くなってきました。一度スイッチ・キャストの感覚を掴み始めたら、やはりキャスティグについての本やビデオが述べているように、シングル・スペイはさほど難しくなくなり、ダブル・スペイやスナップ T より、テンポよく素早くキャストできアンカー・ポジションもかなり前方に置け安心できるので、すっかり気分をよくしてドシャ降りの雨も気にせずに釣りに戻ることにしました。
一つ上手く行きだすと他も好くなるもので、シングル・スペイでテンポよく、以前より少ない失敗で、ラインも更に出るようになってくると、それまでキャストに使っていた神経がスウィングに集中するようになってきます。デック ホーガン氏が「A PASSION FOR STEELHEAD」で言っているようにフライが流速で潰されないようスウィングのスピードに留意していると、Mac Huff 氏がセミナーで「魚にフライの側面が最大限見えるようスウィングさせるように」と言っていたことや、John Hazel 氏が「Spey Fishing Steelhead」DVD で「水中は水面より流速が遅いから、シンク・ティプなどを使用する場合は更にゆっくりとしたスウィングにしなければならない」と言っていたことを思い出します。出来るだけラインのJ フォーメーションの角度が緩やかになるよう、更にスウィング・スピードに注意を払って、時々小さなメンドとライン・コントロールを与えると、スウィング途中に流速の異なる部分が幾つかあってもいい感じでスウィングしていくようになり、楽しくかつ自信が着いてきました。「これで掛からないのはスチール・ヘッドもチンヌークもいないためだ」と勝手に決めつけ、ドシャ降りの雨の中ずぶ濡れにもかかわらず上機嫌で河から上がることにしました。
河から上がって着替えていると雨も小降りになったので、「週を開けると忘れるんじゃないか。戻ってもっと練習しようか」という調子付いた思いが浮かんできたのですが、時間も時間なので車に乗り込み、帰路に着くのに左折しようとすると右手に綺麗に半円の虹が地面に着く所まではっきりと現れました。久しぶりに見る虹に送られているようで更に気分をよくして、カウリッツ(Cowlitz)河に架かる橋を横切り町並みを抜ける所で今度は二重に架かった虹が目の前に。完璧な形で上機嫌の一日を締めくくってくれました。
その後は "Onalaska" という地名の道路標識に目を細めたり、帰途上のアウトレット・モールに立ち寄ったり、大型トレーラーの後ろをのんびりついていったり、終始ご機嫌の自分がいました(笑)。
昨日の公園での練習から今日にかけて Al Buhr 氏の著書の「Two-Handed Fly Casting」はとても参考になりました。最初の竿を 30 度程上げることで水に浸っているラインの少なくとも半分が水から抜けること、緩やかでスムースなチェック・マークを描くように竿を河側へ振ることでアンカー・ポイントへはリーダー(シンク・ティプ)とラインのつなぎ目以降が着水するようにし、"D" ループの下半分が水面に着かないような上向きの円を描きながら竿先をキー・ポイントへ導き、竿先がターゲットへ向け直線を描くようにフォワード・キャストする。これら一連の動作中の一貫したボトム・ハンドからの導きによりロッドが根元から曲がるよう、そして常時ラインに張りがある状態を保つようスムースな動作を心がけることなど、重石になるような分厚い本ではなく手軽な 79 ページの中に各スペイ・キャストに共通する重要なポイントがシンプルで分かりやすいように説明され、各スペイ・キャストについての説明の中でも度重ねて強調されているので、基本を手短に学ぶのにとても助けになります。
これからの課題は、安定してアンカーを思ったところにスムースに位置づけること、"D" ループ形成中にラインが余計に水に着かないようにすること、キー・ポイントのはっきりとした意識とそこからの竿先の直線的軌道、更には "D" ループを "V" ループと合いのこの変形ループにすることです。
各種釣りブログ・ランキングへのリンク - 手の空いた合間に覗いてみると気晴らしになりますよ。
土曜日, 5月 12, 2007
Cowlitz river でフライ・フィッシング(動画有り)
釣果: ボウズ
ロッド: #9 ダブルハンド・ロッド
ライン: フローティング + クラス 4 シンク・ティプ
フライ: サイズ 8 "DC October Caddis Pupa" & "Silvey's Steelhead Caddis"
場所: カウリッツ(Cowlitz)河
時間: 4:00pm - 7:00pm
天候: 曇り時々晴れ
ヤキマ(Yakima)河で母の日頃に雲と見間違うほどのカディスの集中したハッチングが見られるという話を Kaufmanns で聞いたので楽しみにしていたのですが、生憎と雪解け水の放水でヤキマ河の水位は釣りのできるような状態ではなくなっているので、変わりにカウリッツ(Cowlitz)河に足を運びました。
カウリッツ河はコロンビア河と富士山の姉妹山であるレニア(Rainier)山を流れ、ワシントン州でサーモンとスティール・ヘッドの釣りでトップに位置する河です。ただ残念なことは、生来の魚の産卵場はダムによって防がれてしまっているので、そのようなよい釣りの状況も実は 2 つのハッチェリー (孵卵場)の魚にて維持されていることです。
今日の曇り空ではレニア山の眺望は期待できそうにありませんが、スティール・ヘッドの釣りにとっては最高の日和です。サマー・ランのスティール・ヘッドの季節には若干早めですが、その代わりチンヌーク(Chinook)・サーモンには悪くない時期らしいので期待に胸膨らませて、シアトル近郊の自宅から車で I-5 ハイウェイを Toledo という小さな町目指し一路南へ。そこから東へ。放牧された牛の群れがのーんびりと横になってこちらを見ている脇を、牛の多く見られる地帯であることから Cowlitz ("Cow" とは「牛」のことです) 河と命名されたのではないかと思わせる程に、何度も抜けるとハッチェリーのある辺りの河に着きます。
約 2 時間程で河に着いたはよいものの、鱒のハッチェリーの下のボート接岸ランプの辺りは人出が多く興醒めし、それにダブル・ハンドの竿に慣れていない私は周りに迷惑だろうとも思い、地図を頼りに川岸に出られる他の場所を探すことにしました。とはいうものの、これがまた一苦労です。初めての河に足を運んだときは 、車で2 ~ 3 時間あっちこっちをうろうろすることも通常です。カウリッツ河は川岸に出られる場所を見つけるのが難しいという釣師の間での通説を聞いていたので、覚悟をしていたのですが、その言葉を裏付けるようにことごとく "Private property. No trespassing." の看板に突き当たります。半分諦め気分を、小さな交差点の角で 5 頭ほどの子牛達が追い駆けっこをしているのを見て気を紛らわし、探し続けてようやく一箇所見つけることができました。
川岸に立って見たカウリッツ河の第一印象はゆったりとした中にも力強さを持つ水の流れでした。川幅と流れからダブル・ハンドのキャストとスウィングの速さの調節の練習にはもってこいという感じです。川底は、岸近くは直径 10 cm 程度の石がゴロゴロしているだけなのですが、少し入るとそれが直径 30 cm 以上のものになる感じですが、スティール・ヘッドを期待するにはもう少し大きな石底の方が理想的です。透明度は45 cm 位の深さまでなら川底がなんとか見える程度の濁りで、水深は河の半ばではかなりありそうなので、シンク・ティプに少しフラッシュが入り赤く派手目でビーズ・ヘッドの錘のついた DC October Caddis Pupa のフライを付け、はやる気持を抑えきれずに早速第一投。
ビーズ・ヘッドの錘のついたフライをダブル・ハンドで投げるのは初めてだったのですが、やはり全くラインが出ていきません。それに勿論フライが返らない。恥ずかしながら、しかもそれがビーズ・ヘッドの錘のためと気が付くのに、フライを換えるまで分かりませんでした。情けなや。
それまでダブル・ハンドをこねくり回し、ラインにキリキリ舞いされながらキャストしていました。おかげで幾つか勉強にもなりましたが、釣り終えて帰る頃には肩に後日筋肉痛になるだろうという疲労を覚えました。ダブル・ハンドはまだ数えるほどの日数しか振っていないのでシンク・ティプに錘のついたフライを思い通りに飛ばそうというのがそもそも身の程知らずもいいところなのですが、"DC October Caddis Pupa" をスウィングさせていくとニブリング(nibbling:かじり)やペッキング(pecking:つつき)という手ごたえがあるので、そうなると更に広範囲にスウィングさせて確率を上げるためにもっと遠くへという欲がどうしても出てきて、ダブル・ハンドを力任せでこねくり回すようになり、疲れるだけで思ったようにいかなくなります。
しかし、ペッキングは別にしても、ニブリングのような手ごたえには合わせるべきなのでしょうか。悩みます。フライを換えてみたらしっかりとした食いつきに変わるのではないかと思い、錘のない Silvey's Steelhead Caddis に換えてみて同じ場所を再び釣り下ってみたのですが、そのときは全く反応が無くなってしまいました。
「あ~ぁ」と少し落胆をしていると、偶然にとても珍しい光景を目撃することができました。河上空をおそらく Prairie Falcon と思われる鳥がホバリングし様子を探るように飛んでいたかと思うと、見事に河の半ばの水面まで降下し足でしっかと魚(遠目なので確かではないですが恐らく 20~25 cm 程の魚だと思います)を捕まえ飛び上がっていきました。「お見事」とその妙技に見せられていると、飛び上がった鳥の左手後方より一回り大きい Golden Eagle が突如現れ追っていきます。「うぉー、それを狙うのか」と驚きの声を上げていると、Prairie Falcon らしき鳥は早々に魚を諦め足から放ち Golden Eagle の追跡をかわしました。その後もテリトリーの牽制をし合っているのか 2 羽の鳥は夕暮れ近づいた空で近づいては離れを繰り返し上空でめったにお目にかかれない演舞を見せてくれました。
それらの鳥がテリトリーを争っていることは魚影の濃い証拠に違いないので、これからダブル・ハンドの練習にここへ通うことを考え、夕暮れ闇始めたカウリッツ河を後にしました。
最近、釣りはうまくいかないときが面白いのではないかとますます考えるようになりました。勿論、思ったとおりに事が運ぶときも興奮を覚えて楽しいのですが、うまくいかない時のちょっとした拍子の方が素の自分と向き合える大事な一時のような気のする今日この頃です。
各種釣りブログ・ランキングへのリンク - 手の空いた合間に覗いてみると気晴らしになりますよ。

釣りの