日曜日, 4月 22, 2007

Yakima river でフライ・フィッシング

釣果: 34cm 弱のレインボー・トラウト ロッド: #9 ダブル・ハンド・ロッド、5# シングル・ハンド・ロッド ライン: フローティング フライ: サイズ #12 ティンバーライン・エマージャー 場所: ヤキマ (Yakima) 河 時間: 10:00am - 6:30pm 天候: 晴れ

  • デコボコ・コンビ、ヤキマに現る
    久しぶりに仲間と釣りに出かける機会がありました。元同僚のヤスさんとヤスさんがインターネットを通じて知り合った高橋さんに私の三人組でヤキマに行くことになりました。高橋さんは先だってヤキマで 20 inc 級 (30cm オーバー) を上げているという景気の良い話なのでツワモノに違いありません。 朝 8 時に私の自宅の最寄のスターバックスに集合し一路ヤキマへ。道中高橋さんの巻かれた見事なフライの数々を拝見しながら釣り談義に花が咲きます。釣り仲間の輪が広がるのはいいものです。 ヤキマでは晴天に恵まれ、皆早々に竿の準備です。ヤスさんと高橋さんは 4 番をご使用とのこと、私はというと勿論「九番のダブル・ハンド!」ドーン。スペイの練習をしないわけには参りません。ということで、デコボコ・コンビ(に私がしているのですが)の我らはガラガラ・ヘビの心配もなく胸高らかに河へと勇み足でマーチしていくのでした。
  • 手繰りフィッシング
    どうせスペイの練習でバッシャン、バッシャンやることになるので、ヤスさんと高橋さんの後から迷惑にならない程度離れた所で河にアプローチです。先週と同じような左手から右手への河の流れなので、苦手なロール・キャストで悪戦苦闘しながらラインを出した後、早速に先週日暮れまで練習したスネーク・ロールで投げてみようとするのですがうまく行きません。アンカーのコントロールの感覚が先週のようにいかなかったのと、先週の良いイメージで投げようと力んで、フォワード・キャストで竿先が直線を描くようではなくアークを描くように両手を使ってしまっていた為だと後日反省しました。右手後ろに茂り出た小木と藪にラインを度々引っ掛けては苛立つ自分に人間がなっていないなと肩を落としながら、ある時、引っかかったラインを解いて下流に流れたラインを手繰っていると軽い重み感じます。川底にでも引っかかったかなと相変わらず手繰ると動きを感じます、引っかかったのは小さな流木だったかなと気にせず更に手繰ると、ビビビとラインが左右に振れます。Out of blue. 何か掛かっているとようやく悟って慎重に手繰ってみると 34cm 位のレインボーが掛かっていました。河岸ぎりぎりに着いていたようです。「どうせなら何で竿に掛かってくれないの」と複雑な心境で魚を見つめながらリリースし、周りに目を配るとツバメでしょうか、5 ~ 6 匹ではきかないでしょう、随分の鳥が川の上空低くをひっきりなしに忙しく行き来しています。どうやら何かのハッチングが始まったようです。ちょうどそのときヤスさんから無線が入り鳥の様子を話したところ、こちらに向かうとのこと。しかし再び無線の入った時はどうやら通り過ぎてしまったようなので、切り上げて他に移ることになりました。
  • やはり 9 番のダブル・ハンドではせっかくの仲間とのヤキマは楽しむことはできないので、スペイ・キャストの練習はここまでにして、5 番のシングル・ハンドに変更です。反対岸で少し離れたスポットで以前高橋さんが 20 inc を釣り上げたということなので、そこへ皆で移動することに。久しぶりにシングル・ハンドを振るので感じが戻るのに暫く掛かりました。#12 ティンバーライン・エマージャーを茂り出た木の下へスウィングさせるとスウィングの終りの岸辺で毎回 8 inc 程度のおチビちゃん達が掛かってくれました。しかし先の場所のように鳥が行き来して飛んでいる様子はなく、茂り出た木のポイントを過ぎると当たりがピタリと止んでしまい、その後もフライを度々換えて延々と釣り下りましたが当たりらしい当たりはなく納竿となりました。ヤスさんと高橋さんも似たような感じだったようです。
  • 帰りは途中のメキシカン・レストランで思い思いのサベッサにて乾杯し、過ぎた一日の新鮮な思い出から発展して釣り談義に花を咲かせました。

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日曜日, 4月 15, 2007

Yakima river でフライ・フィッシング

  • ダブル・ハンド・ロッドを抱えて、いざヤキマ (Yakima) 河へ
    やはり公園でのスペイ・キャストの練習だけでは物足らず、実際の流れる河ではどのような感じなのか試す為にヤキマ河に出かけました。 出かける前に ORVIS でドライでスチールヘッドが釣れるので有名なグランド・ロンデ(Grand Ronde)川にてガイドをしている Mac Huff 氏 (ORVIS Endorsed Guide) によるセミナーがあり、そこでスチール・ヘッドを釣るにはトラウトで練習することとスウィングの速度について言及することがありました。ヤキマでスチールヘッドは期待できませんが、トラウトは大きく成長してきているという話なので(それでも9 番のロッドは大き過ぎる感は拭えないのですが、その点は少し大目に見てもらって)、河でのスペイ・キャストのアンカーについての感覚とスウィングの練習をするつもりです。何より、この時期ではガラガラ蛇が出てくることがないので安心です。そうなんですよ、エバー・グリーン州と言われるワシントン州でも東部ではガラガラ蛇は珍しくなんですよ。私も初めて聞いたときはとても驚きました。 Middle Yakima river 車でハイウェイ I-90 を東へ約 1 時間半、前回ヤキマに来た時は、夏の終りで Kaufmanns の店員さんをガイドとして雇い約 45cm (18 inc) 程のレインボーを釣ることができ、とても楽しい思いをしたのですが、この時期は前回の時よりも水位がかなり高く釣果は期待できそうではありませんでした。
  • 水上でのスペイの初練習
    今回はスペイ・キャストの練習が本題で、スウィングの練習については二の次のつもりだったので、水位については気になりませんでしたが、現地で他の Fly Fisher の竿より図抜けて長い 15 Foot 長のスペイ・ロッドを持ち歩くのは、好奇の目を向ける人もいて気持ち的に引っかかるところが無きにし有らずだったのですが、良くも悪くも日本より個人主義のアメリカでの暮らしの長くなっているおかげで日本に居た時よりもそのような場合に対する免疫はできているようです。 初体験となるスペイ・キャストへのウキウキを胸に前回と同じ場所へ足を運んでみました。水位が高く、ウェーディングしても背後の茂みのためにシングル・ハンドではロール・キャストしかできないようになっていました。スペイ・キャストの練習にはもってこいという感じです。一先ずラインをある程度出そうと、スペイ・キャストならぬロール・キャストですが、いざダブル・ハンドでの第一投。上手くいきません。恥ずかしい。シングル・ハンドでも、私はあまりロール・キャスト得意ではないんですよね。長い竿を振ってラインが出て行かないのって、何か背中に木枯しの吹きすさぶのを感じるような虚しさがありますね。本格的なシーズン前で周りに人が居なくて良かった。気を取り直して何度かロール・キャストでラインを出しましたが、途中やはり、後ろがとれないにもかかわらず、シングル・ハンドの普通のキャストをしたくなる衝動にかられました。そんな気持を抑えながら、どのスペイ・キャストを使ってどう投げるのか考えるのですが、その間体が固まったように動かないので傍から見れば ??? に写ったと思います。どの投げ方がどのような状況の時に適しているのか、公園での練習に風をも含んだ状況の設定を常時する筈もなく、当日は左手から右手への河の流れで、スウィングで釣る、そしてバックハンドで投げるのでなければ、右手上ならばダブル・スペイかスネーク・ロール、左手上ならばシングル・スペイかスナップ T になり、幸運にも風も左手から右手だったので、右手上のダブル・スペイかスネーク・ロールで投げれば良いのですが、更にまたその投げ方がどのような動きなのか、スタンスはどちらの足が前か、一々考えなければならないので、通り一遍等の投げ方で済むシングル・ハンドと違い、始めは固まってしまうのは致し方のないことですよね。 やはり実際の河での練習で一番の課題は、ラインのどの部分をどのようにどれだけどこへ着水させるかということでした。公園ではもっぱら D ループを作る基礎練習で、芝生用リーダーを使用して特別練習したわけでもないので、そのようなアンカーによる影響は殆どありませんでしたが、実際に流れる水上でのキャストでは話は異なり、水に浸かっている部分のラインの長さを調節することで水に付着する抵抗を軽からず重からず適したレベルにしないとキャストはうまくいきませんでした。更にアンカーの位置が D ループの深さと大きさに関係するので、水の流速をも考慮してのアンカーのコントロールがキャストに大きく影響します。公園での練習でも時として「ビシ」や「バシ」というスナップ音のすることがあり、河でそれが起こるとフライを失っていることが多いのですが、アンカーのラインが十分な長さでない場合にそのようになることが分かりました。また余分なラインが水に浸かってしまうと今度は頼りないキャストになりラインが全然出て行きません。コツは、サイモン ゴーズワース氏の著書「Spey Casting 」にも書いてある通り、ネイル・ノットで結ばれたラインとリーダーの辺りを着水させアンカーとし、それ以上のラインは、バックストロークで D ループを形成する際、水面より上にあり竿先からずっと張りが保たれた状態にすることを痛感しました。その上、ドライ用のリーダーを付けた場合とシンクティプを付けた場合でアンカーとするラインの長さを調節しなければならないので、しばらく経験を積まないとそういった勘や感覚は養われそうにありません。なので大半は悔しかったり何故上手く行かないのか考えるばかりですが、その反面、はっきり言って、上手くキャストできたときはやってて楽しくてたまりませんでした。結局、ダブル・スペイで投げようとすると右斜め後ろの藪の茂みにラインが絡まってしまうことが多く、スネーク・ロールばかりを 3 時間ばかり延々と日暮れまで練習して家路に着きました。

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火曜日, 4月 03, 2007

スペイ教材ビデオ, DVD

以下はスペイについての各種教材ビデオ,DVD のレビューです。

  • タイトル: Spey Master Class with Derek Brown
    • 製作時から年月は経っていますが、Derek 氏の無駄の無い軽やかに流れるようなトラディショナル・スタイルのスペイは時間を超えて価値を失わず、基本を学ぶのにとてもお薦めです。
    • スイッチ・キャスト、シングル・スペイ、ダブル・スペイ、スネーク・ロールなどの基本的キャスティング方法に加え、繋ぎ目にテーピングをすること、トランクの曲がりを感じることが重要なので初心者は一番手重めのラインを使用するとよいこと、公園にてラインで大きな "D" ループをバック・キャストの際に形作る基礎練習、ベーシック・リズム、竿を立てることの弊害、最大の結果をもたらす為にはロッドはターゲット・ラインに沿うラインより少し内側を通るようにすることなどの重要な点も学ぶことが出来ました。
    • 他にもシングル・ハンド・ロッドで実際にスペイをしている場面があります。
    • 更に高いアングルから撮影したキャスティングの場面が、短時間ですが、オープニングとエンディングとしてあり、ライン、竿、キャスターの各々の相関関係を捉えるのに参考になりました。
  • タイトル: Spey Casting Secrets
    • サイモン ゴーズワースなど著名なスペイ・キャスター達による各種スペイ・キャスティングの説明とデモンストレーションのオンパレード。 著名なスペイ・キャスター達が各種スペイ・キャスティングの利点、コツ、陥りやすい症状のチェック・ポイントと原因及び対策を手短に述べているので、飽きさせません。スカジット・スペイのデモも見れます。 とにかく内容満載なのですが、その中でスペイ初心者の私に参考になったのは、上手いキャストの共通項として、バック・ストロークが竿を寝かせたフラットの軌道を描き、バック・ストロークの終りで竿先が少し持ち上がる軌道になること、ある程度距離を出すロング・キャストでない限り、バック・ストロークに使う力が 70%、フォワード・ストロークに使う力が 30% の配分で済むはずということ、テイリング・ループの原因、ブラディ L (アンカーとなるラインの着水部分が真直ぐにならず "L" の形になる) の原因などがありました。他にもスパイラル・シングル・スペイは出来るようになると重いシンキング・ラインをかなり出して釣りをしているような場合に重宝しそうです。
  • タイトル: Modern Spey Casting and More… with Dec Hogan
    • スティール・ヘッド・フィッシング・ガイドの第一人者でスペイ・キャスティングのグルーでもあるデック ホーガン氏が実施で使用している 4 つのキャスティングについて、ナレーターがどのような状況下で行うのか説明を加えながらデック ホーガン氏がカナダはブリティッシュ・コロンビアの美しい自然の中でデモンストレーションしています。
    • 特にキャスターの視点から見たアングルで撮影されている場面が各種キャスティングについてあるので、アンカーをキャスターから見てどれくらいの位置にもってくればよいのかについてとても参考になります。
    • キャスティングについて腕の動きの近影や後方からの撮影もあり、バック・キャストでの理想的な "D" ループの形とそれを形作るための動作を理解するのに役立ちます。
    • 何よりも後半は実際にデック ホーガン氏が美しい B.C. の河で綺麗なスティール・ヘッドを釣りながら色々と彼のスタイルについて解説しているので思わず竿を振りたくなります。
    • 釣り上げたスティールヘッドのリリースの仕方は今まで見たどのスティールヘッド・フィッシングのビデオよりも素晴らしいのではないでしょうか。ただし、フィッシング・パートナーが取り込みとリリースを行っているので、一人でのフィッシングとは事情が異なるでしょうが、あのように魚にできるだけ負担がかからないように取り込みとリリースを行いたいものです。
  • タイトル: Spey Fishing Steelhead with John Hazel
    • スペイ・キャスティング自体についての教材ビデオではありませんが、サマー・ラン・スティール・ヘッドのフライ・フィッシング教材ビデオとしてはベストの部類に入ることに異存を唱える人はいないでしょう。
      とてもボリューム満載で、話の合間の何気なく口にしていることさえも、他のビデオ教材では得られないようなことで、とても参考になることが、頻繁にあるので、ついつい耳をそばだてずに要られません。
    • 特にスウィングしているフライをスティール・ヘッドが口にくわえる時の各種タイプを実写で見れるのはとても貴重です。
    • シアトル・フライフィッシング・ショウにてお会いした John Hazel 氏のとてもチャーミングな奥方の Amy Hazel 女史から後日談として、ビデオやフィルムの収録は、普通スティールヘッダーが釣りするようにスティールヘッドを捜し求めてポイントからポイントへの移動を行う訳にはいかず、日にせいぜい頑張っても二つのポイントで収録できるかできないかなのだけれども、このビデオは 2~3 日の短期間に収録しなければならかったのでリスクが高かったにもかかわらず、収録中のある日は John 氏が14 尾!もフックできたような状況でとても幸運だったという内輪話を聞くことができました。
      デック・ホーガン氏も暫く勤めていたことのある Deschutes Angler 店 (Deschutes Angler 店と Deschutes river について) のオーナーである John 氏の実力を物語ると共にスティールがドライ・フライへ目掛け水面へ出てくる数少ない河の中の一つとして有名な Deschutes river のスティールヘッドの魚影の濃さも改めて計り知らされました。
  • タイトル: International Spey Casting
    • 映像長: 80 分
    • 前半
      • Rio の代表である Jim Vincent 氏によるオーバーヘッド・キャスト、ロール・キャスト、スィッチ・キャストの簡単な紹介から始まり、その後をトラディショナル・スペイの旗手であるサイモン ゴーズワース氏(若い)がスペイ・キャストの 3 原則とダブル・スペイ、スネーク・ロール、そしてシングル・スペイを説明することで引き取る形で前半が構成されています。1999 年作と、未だスナップ T は一般に良く知れ渡る前のようで、この DVD では紹介されていません。
      • 個人的には、前半部分にて、ダブル・スペイのバックストロークの途中でキックを入れること、スネーク・ロールはロッドがターゲットへのラインと直角に位置するポジションよりキャストを始めることがとても向上に役立ちました。更にサイモン氏のシングル・スペイのバックキャストは、まるで竿と社交ダンスを踊っているように流暢で、とても見ていて気持ちの好いものです。勿論、フォワード・ストロークのタイミングや、ブラディ L についても解説もあります。
      • そして前半は、サイモン氏によるシングル・ハンド・ロッドによるスペイの実演とホゥルのタイミングと量の解説によって締めくくられています。
    • 後半
      • 後半は、場所を New Hampshire's Merrimac River から、アトランティク・サーモンのフライ・フィッシャーのパラダイスである Ponoi river in Russia's Kola Peninsula へ移して、先ずはサイモン氏が実際に遭遇する場面に合わせたスペイ・キャストについてと、よく見られる間違いについての解説で始まります。
        その中で、サイモン氏がボート上で右にガイド、左にボートのエンジンがある場合に適当なスペイ・キャストとしてスネーク・ロールを披露しているのですが、そのライン・コントロールはやはり流石です。
        よく見られる間違いについての解説部分では、私事ですがスペイを始めたばかりの頃に気づいて克服した Poking の癖についての説明もあり、思い出して苦笑いが頬に浮かびました。その癖というのは、フォワード・ストロークの最中にボトム・ハンドが、肩からその反対の体側へ体の前を横切って、キャストの終わりでは体正面ではなく体側に来てしまうもので、通常は体を必要以上に捻る癖も伴っています。始めた当初はボトム・ハンドの正しい使い方が分からず、飛ばそうとすると自然とフォワード・ストロークの軌跡を増すようなキャストになってしまうので、そのようなキャストの癖ができてしまうのですが、結果は非効率で疲れるキャストにしかなりません。キャストの終わりでボトム・ハンドが体側にあるのは正しくないことは感ずるのですが、どうしてそうなるのか、どうすればよいのかはスペイを始めたばかりだと直ぐ分からないですよね。ご参考までですが、私は、スイッチ・キャスト(体の捻転を伴わないので)とアンダーハンド・スタイル(主にボトム・ハンドでリードする)のスペイ・キャストを、暫くの間、練習して克服しました。
        始めた当初はボトム・ハンドの正しい使い方が分からず、飛ばそうとすると自然とフォワード・ストロークの軌跡を増すようなキャストになってしまうので、そのようなキャストの癖ができてしまうのですが、結果は非効率で疲れるキャストにしかなりません。キャストの終わりでボトム・ハンドが体側にあるのは正しくないことは感ずるのですが、どうしてそうなるのか、どうすればよいのかはスペイを始めたばかりだと直ぐ分からないですよね。ご参考までですが、私は、スイッチ・キャスト(体の捻転を伴わないので)とアンダーハンド・スタイル(主にボトム・ハンドでリードする)のスペイ・キャストを、暫くの間、練習して克服しました。
      • サイモン氏に続いて、スェーデンの Lief Stavmo 氏がオーバーヘッド・キャストとスカンディナビアン・スペイについてキャストしながら解説しています。ダブルハンド・ロッドでのオーバーヘッド・キャストは、この DVD を見る前でしたが、フォワード・ストロークでの効率がよい両手の力のバランスを習得する為に私も少し練習しました。少しでも良いので行ってみることをお勧めします。スカンディナビアン・スペイについては、それまで聞いたことはあったのですがどのようなスタイルなのか具体的に知らなかったので勉強になりました。要はシューティング・ヘッドのライン(スカジット用のものより軽い)を使用するスペイのスタイルで、Lief 氏によると以下のような特徴があるそうです:
        • キャストを行う時は、ランニング・ラインは取り込み、シューティング・ヘッドの部分からだけが竿先から出ているので、初心者にとってはトラディショナル・スペイより習得し易い。
        • フローティング・ラインとシンキング・ラインの切り替えが簡単。
        • 手の位置がトラディショナル・スペイ・キャスティングとは異なる。ボトム・ハンドは低く、アッパー・ハンドの肘は体側に近く位置する。
      • Lief 氏の後を RIO 社代表の Jim Vincent 氏が引き継ぎ、アトランティク・サーモンの釣りについて解説しながら実際にスウィングで 1 尾をフックして締めくくります。Jim Vincent 氏のアトランティク・サーモンとスティールヘッドのフライの好みの違いや、なかなか食いつかないサーモンをどうするかなどの釣りの説明はとても参考になりました。
  • タイトル: Spey to Z
    • オレゴン州の有名なデシューツ河で撮影されたこのスペイ教材 DVD は、良くできており、スペイ・キャストを勉強したい人には一番のおすすめです。
    • キャスティングの基礎から説明があり、その基礎がどのようにスペイ・キャストに適用されているのか論理的に且つシステマティクに、実際に動作を示しながら判り易く解説されています。
    • もしフライ・フィッシングをいきなりスペイから始めるような方には必須のキャスティング教材です。
    • 出演者について
      • Way Yin 氏
        • イギリスのサーモン向け飛距離キャストのチャンピオン
        • 国際スペイキャスト選手権においてトップ 3 にランク
        • FFF (フライ・フィッシング協会) と AAPGAI 認定のマスター・キャスティング・インストラクター
        • FFF 認定ダブルハンド・キャスト・インストラクター
        • ハーディ認定のシングルハンドとダブルハンドのキャスト・インストラクター
        • フライ・ロッド製造会社の Scott、それに 3M/Scientific Anglers のコンサルタント
      • Topher Browne 氏
        • FFF 認定のマスター・キャスティング・インストラクター
        • 大西洋サーモン・ジャーナル誌とアート・オブ・アングリング・ジャーナル誌へ定期的に掲載
        • L.L. Bean フライ・フィッシング学校のスペイ・キャスティング課程のチーフ・インストラクター
      • Greg Pearson 氏
        • 画家。サイモン ゴーズワース氏著の "Spey Casting" やデック ホーガン氏著の "A Passion For Steelhead" のイラストレーションを手がける。
        • およそ 20 年間、ロッキー・マウンテンにてフライ・フィッシング・ガイドとして活躍。
        • FFF 認定キャスティング・インストラクター
    • 内容について
      • Way Yin 氏によるシングルハンド・ロッドを使用してのキャストのメカニズムについて説明
        • ラインのループの形の違いは何によるのか
        • タイミングについて
        • プレーンについて
        • ホゥルについて
        • ストロークの長さについて
        • スィッチ・キャストについて
          • スペイ・キャストのプレーン
            • ここでは、アンカーを形成するライン部分が水面に着水したときにラインの弛みが無くなりラインに張力のみなぎる状態になるのが画面にて良く確認でき、アンカーの役割を理解するのにとても役立ちました。
          • アンカーについて
          • 体の動きと体重移動について
        • シングルハンド・ロッドによる各スペイ・キャストのデモンストレーション
      • Way Yin 氏によるダブルハンド・ロッドを用いてのスペイ・キャストの解説
        • 両手の使い方はダブル・ホゥルの考えと同じ
        • スペイ・キャストにおいて最重要なアンカー・コントロールについて
        • スィッチ・キャストについて
          • 基本要素について: 1. リフト, 2. バック・キャスト, 3. フォワード・キャスト
          • 体重移動と体の捻転について
            • 体の捻転についてここで学べたことは、私のシングル・スペイをもっと安定したものにするのに非常に役立ちました。
              サイモン ゴーズワース氏がその著 "Spey Casting" の中で、シングル・スペイの初期動作として竿を斜めに構えることを述べているのですが、その理由が何故なのか今まで分かりませんでした。しかし、"Spey to Z" の中では直接それが何故なのかについて触れてはいませんが、体の捻転についてを Way Yin 氏が説明するのを見ていて、その理由が分かりました。そして、竿を斜めに構えるのにどのような体の使い方をするのが正しいのかがハッキリし、それ以来シングル・スペイでの失敗の率が格段に減りました。
          • バックストロークの軌道について
        • スィッチ・キャストとシングル・スペイの違い
        • スネーク・ロールについて
          • ここで学べた私にとって有意義なコツとして、スネーク・ロールのロールの部分のサイズが大きくなればなるほど、アンカーが自分に近くなるということです。安全の為に是非覚えておきましょう。
          • 重いシンク・ティップ使用時に有効
        • スパイラル・シングルについて
          流れの速い所や重いシンク・ティップ使用時に有効
        • キス&ゴー・タイプのキャストについて
          • シングル・スペイとスネーク・ロール
          • バック・ストロークでのラインのループ・コントロールについて
          • 問題となるアンカーについて
            • ヒープ (ラインが一点で重なり合って着水してしまうアンカー)
            • クロッシング・アンカー(ラインがターゲットより下流を向いて着水するアンカー)
              これを防ぐにはキャストの最初に体をターゲットに向けて始めると良いこと
        • トラディショナル・スペイについて
        • 風の多い状況下について
          • 風下にアンカーをとれるキャストのタイプにすること
          • 飛距離を落とすこと
          • キャストのプレーンを低くすること
      • Topher Browne 氏によるスカンディナビアン・スペイ・キャストについての解説
        • スカンディナビアン・スペイの特徴であるシューティング・ヘッドについて
        • スカンディナビアン・スペイに用いられるスペイ竿について
        • 竿先から出すランニング・ラインの最適な長さについて
        • 上手はトラディショナル・スペイ・キャストより下にグリップすること
        • 下手をトラディショナル・スペイ・キャストより、もっと使用すること
        • シングル・スペイのストロークは短いこと
          • 方向転換について
            • 先ず体の捻転をした後にバックキャストを行うこと
            • 方向転換には腕を使わないこと
          • 有利な点と不利な点について
            • ラインがトラディショナル・スペイ用のものより軽いこと
            • バックキャストの為のスペースが少なくてすむこと
            • シューティング・ヘッドのシンキング・ラインはフライを水から上げ易いこと
            • 水面を叩くアンカーとして着水する部分が少ないこと
          • ストリップしたラインの持ち方について
      • Greg Pearson 氏によるスカジット・スペイ・キャストについての解説
        • スカジット・スペイ・キャストの特徴は軽めの竿で重いシンク・ティップと重いフライを 50 から 90 フィート投げること
        • 非常に重いラインを用いること
        • スカンディナビアン・セットのように竿長の 3 から 3.5 倍のシューティング・ヘッドのラインを用いること
        • ほぼ常時フロート・ラインとシンク・ティップの組み合わせであること
        • ゆっくりとしたキャストの動きであること
        • ダブル・スペイについて
        • サークル・スペイ(スナップ T)について
        • ペリー・ポークについて
          • シングル・スペイのバックキャストの失敗からのリカバリー方法としてペリー・ポークが生まれたこと
          • シングル・スペイのバックキャストでは時に、重いシンク・ティップや重いフライを持ち上げて、正しいアンカー位置に持って来ることが難しいけれども、ペリー・ポークを用いればその心配が無いこと
        • バック・キャストのイメージはテーブルに貼られたテープを剥がす感じであること
        • キャストの失敗要因:コーナーを省く
        • 有利な点と不利な点
          • ストリップの量が多いこと
          • 飛距離を求めるキャストには向かないこと
          • 重いシンク・ティップと重いフライを使用した90 フィートまでのキャストに有効であること
      • ミッド・ベリー・ラインについて
        75 フィートのシューティング・ヘッドで、ショートとロング・ベリー・ヘッドのラインの利点を兼ねることができること

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