土曜日, 10月 21, 2006

Thompson river でフライ・フィッシング(動画有り)

スティールヘッド フライ フィッシングの聖地の一つ、トンプソン河へ二日間釣りに行った際の初日の釣行記です。 釣果: 16 inc ~ 19 inc レインボー・トラウト ライン: フローティング + シンク・ティプ フライ: ストリーマー各種 場所: トンプソン河 (カナダ) 時間: 終日二日間 天候: 晴れ、曇り、雨 同行者: Yasu さん

  • カナダ B.C. のフィッシング・ライセンス
    金曜日に都合よく ebay オークションで購入したソニー dvd ビデオカメラ (中古の dcr 403) が着いて、これで首尾よくトンプソン河で釣りの様子が撮影できるなと遊んでいたら、あっという間に出かけなければならない時間(朝の4時)になってしまい、睡眠なしの強行軍と相成りました。 Yasu さんと合流してカナダ入り。一先ず途中の釣具屋でカナダのライセンスを購入。これがワシントン州のライセンスと比べて高い! 年間基本ライセンス料が CA $80、スティールヘッド保護負担料 CAD $60、トンプソンはクラス 2 該当の河なのでクラス 2 ウォーター・ライセンスが CAD $40 (CA $20/日 x 2)。合計で CAD $180。これはカナダは B.C. (ブリティッシュ・コロンビア)外在住外国人用の値段なので B.C. に居住している場合はもっと安く済むのですが、でもワシントン州の年間ライセンスはフレッシュ・ウォーターだけならば州外在住者用でも USD $43.80 (州在住者ならば USD $21.90) なので予期しない出費でした。 しかも釣具屋の人曰くトンプソンでは過去 90 年来の渇水とか。出鼻を挫かれた感じです。これから寒くなってくるのできついでしょうが、何度か B.C. に足を運ぶようにし、頑張って良い型を数釣り上げ、楽しい思い出を沢山つくることで元を取るしかないですね。 ということで気を取り直して、いざトンプソン。
  • トンプソン第一印象
    道々 B.C. の綺麗な紅葉の風景を車から楽しみながら、10:30AM 頃に着いたトンプソンはスティールヘッド フライ フィッシングの聖地というイメージよりも思いのほかリモートなキャニオンの真っ只中というだけの感じでした。しかも極度の渇水で川幅が狭くなっており迫力も薄れていました。ただ先入観も手伝ってか、澄み切った抜けるような青空を静かな水面へより深い紺色に映し出すトンプソンには何かが潜む気配の漂っているような…

    「一先ずスペンサーズ・イン・ホテルへ今夜の宿の予約を入れに行きましょう。」と Yasu さんが車を廻すものの、11:30AM オープンのサインにあっさり門前払い。私はというと、「え、泊まるの? 聞いてないんですけど。長距離ドライブだなとは思ったけど、やっぱりそうなるのね。正直、釣りでわざわざ宿泊するのは初めてなんだけど。」と心で思い顔で笑っていました。キャンプ場を除きスペンサーズ橋の周囲には"公式には" 3 箇所しか宿泊できる建物がなく、その内のアケーシア・グローブ・キャビンは既に予約一杯なのが分かっているので、少し心もとないのですが、しかしカカシと化してスペンサーズ・イン・ホテルのオープンまで待っていても埒が明かないので、宿泊の手配は後回しにすることにして本願の釣りをしにトンプソン河へ。ホテル・ランの向かい側の"俗称"マット・ランに入り、Yasu さんは早速竿の準備に取り掛かるも、私はというと遠足気分でスナックを頬張りながら開けた風景を秋風とともに暫し楽しむことにしました。河を眺めていると銀色のライズが… でも 20 inc 位でしょうか。スティールではなさそうです。川原には大きな石がゴロンゴロンしているので、確かにスティールが好んでつきそうなポイントはたんとあるのでしょう。
  • 10 番ロッド
    一息ついて、私も Yasu さんより借りた 10 番のシングル・ハンドの竿を準備してキャスティング。初めて来る川での最初のキャストはいつも淡い期待と興奮を味わえ楽しいものです。ただ今回は、案の定、キャストとライン・コントロールが思ったようにいきません。そりゃそうですよね、このロッドはトンプソン専用らしく先調子、私は 5 番の竿しか使ったこと無いんですから。渇水で水位が低くなっていて魚が怯えやすくなっていることが単純に察しつく状態なのに、10 番のラインで水面を叩くようなキャストになってしまっています。それにシンクティプとフライの重さが河の水位に合ってなく根掛かりばかり。早々にストリーマー系のフライを 4 つも失くしてしまいました。先が思いやられます。「まぁ、10 番の竿のキャストの練習に来たつもりだったんだから」と気を取り直していると、Yasu さんがあがってきました。対岸で一人掛けたみたいだけどとのこと。どんな魚が潜んでいるのか見逃しました、残念です。 その後幾つかの場所に移動し、時たま見る超ヘビー級のサーモンのジャンプに目を奪われたり、足のすくわれやすい川底に奮闘(クリッツと杖を購入しておいて本当によかった)しながら、何とか振りなれない竿で手首に負担のかからないようなキャスティングができるようになり、ラインのストリップ・スピードを適当に調節することで根掛かりを無くすことができるようになった時点で納竿です。しかし、あの足をとられやすい河で胸近くまで浸かる深さへ出て行ってダブル・ハンドの竿を流れるように操ってスペイで綺麗にロング・キャスティングをしている釣人をみると少し複雑な心境になりました。
  • エネルギー・チャージ
    やはり河から上がる頃には既に日はどっぷり暮れてしまい、慌てて今晩のお宿確保にスペンサーズ・イン・ホテルへ駆け込みましたが、やはり予期していたように満室でした。最後の望みの綱はサークル J ・モーテルです。車のヘッド・ライトに照らし出されたサークル J ・モーテルの駐車場には幾つか空きがありそうに見えました。数々の古いスティール・ヘッド・フィッシングの写真に飾られた狭い入り口のカウンター上にある呼鈴に奥からゆっくり現れたのは人のよさそうな田舎のお爺さんで、ニコニコ顔で空室があるよと言ってくれたときには安心と疲れで体が重くなったように感じました。そんなこんなで人のよさそうなお爺さんが宿番しているサークル J のモーテルに不無事チェックイン。 晩餐はスペンサー・ブリッジ・インへ。土地柄に合わない凝った食事に舌鼓を打てて、隣のテーブルで食事をしていたお洒落な年配の白人男性よりスティーリーをドライ・フライで釣った話とワインもご馳走してもらい満足満足。その方は鼠を模したドライで釣ったそうです。でも日中全くライズを見なかったので驚いたような不信な顔をしていると自信を持つことだよとのアドバイスを承りました。ワシントンのフライ・フィッシングの雑誌に記事を定期で投稿していたこともある方とのことなので事実そうなんでしょうが、片手で数えられるくらいしかスティーリーの釣りに出かけたことのない私に自信を持てと言われても… 話はそれますがここで会う人は皆なんか漫画のキャラクターにできる程個性的な気がするんですが… 私達もやはり類友なんでしょうね。 モーテルへ戻って Yasu さんにシンクティプを短く軽いものに変えてもらい、明日の戦略会議です。明日は人の入らないような所を試してみることに決定。 明日に備え、ライン、リーダー、ティペットを入念にチェックしている Yasu さんを横目に、私は冷えて疲れた体を暖房の効いた部屋のベッドに滑り込ませて、明日の朝と昼用の食料を予め調達しておくことを忘れてしまっていたことの不安を抱きながら浅い眠りにつきました。

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