日曜日, 7月 22, 2007

Snoqualmie river でフライフィッシング: 曇天の運と愛しのミドル・フォーク

場所: スノクゥォミ(Snoqualmie)川, ミドル・フォーク・スノクゥォミ川 時間: 2:30pm - 6:30pm 天候: 曇り後雨

  • 曇天の運
    高橋さんの日本への帰国を今週に備え、一緒に出掛けるフライ・フィッシングの締め括りはスノクゥォミ川としました。 NOAA の Web サイトでのシアトル近郊の天気を土曜の夜と日曜の朝にチェックした限りでは、ワシントン州の西部を縦に走る山脈の西側は終日雨模様が予想され、予報を裏付けるような厚い雲が空一面を覆っていました。高橋さんはドライ狂なので、最後に気持ち好くドライに向いた晴天下で釣りをしていただきたかったのですが、お天気ばかりは如何しようもありません。 それでも、幸運にも日中は小雨の時々降る程度で、釣りを終えてミドル・フォークのスノクゥォミ川を後にするまでひどく降り込まれることなく、しかも水位もここ数日の愚図ついた天気にも関わらず安定しているのには恵まれました。今そのように振り返ってみると高橋さんはツキがあったのかもしれません。
  • 運の尽き
    Kaufmanns フライ・ショップのベルビュー支店で高橋さんと待ち合わせした後、車でハイウェイ I-90 を東へ向かいました。ドライにとっては悪条件な天気ですが、スティールヘッドの釣りには非常に好条件な天気なのと、目的地のミドル・フォーク・スノクゥォミ川へ行く途中に立ち寄れるポイントがあることから、運がよければ先ずは思い出にスティールを釣り上げて貰おうとハイウェイ I-90 を途中で降りてスノクゥォミ川へ。良く知られたポイントなので既に先客達が入っているのではないかと心配だったのですが、幸先良く空いていました。 8 番の竿の準備を先に終えた高橋さんを川に見送ってダブルハンドの竿の準備をしていると、今さっき川に入って行ったばかりの高橋さんがこちらを見て何か叫んでいます。「どうしました?」と聞き返してみると、「魚ですよ。ひったくられて、ティペットを切られました。 2 投目ですよ。」と興奮した大声が返ってきました。私も仕度を終え、川の高橋さんに近づいて詳しく聞いてみたところ、どうやらマラブーのフライを付けて 2 投目にフライが止まったので川底の石にでも引っかかったのかと思って竿を上げたところ、いきなり走り出し、勢い良くひったくられて 0X のティペットの真ん中から切られてしまったようです。「ティペットに傷でもついていたのでしょうけど、残念です。」とは高橋さんの談です。話からすると大物、ポイントからしてスティールヘッドにまず間違いないと思います。とても残念でしたね、高橋さん。でも、これも楽しい思い出ですよね。 しかし、スティールヘッダーの仲で今夏のサマー・ラン・スティールはとても不調なことが叫ばれているのですが、高橋さんの強い魚運には感心させられるやら、妬ましいやらです(笑)。 後学の為、水位 4.01 feet, 水量 920 ft^3/s、水温(確か) 59F°。 スティールは群れる習性があるので、2 匹目のドジョウならぬスティールをもしやと期待して二人でフライを流しましたが、その後は当たりも無く、ミドル・フォーク・スノクゥォミ川に向かいました。
  • ミドル・フォーク・スノクゥォミ川について
    スノクゥォミ川はノース・フォーク、ミドル・フォーク、サウス・フォークに分流する前にスノクゥォミ・フォールズと呼ばれる大きな滝 (Wikipedia のスノクゥォミ・フォールズのページへのリンク) があり、それより上にはスティールヘッドを含めサーモノイドと言われるサーモン系の海よりの遡上魚は全く期待できません。それに時として Kaufmanns で聞くことなのですが、ワシントン州の西部を縦に走る山脈の西側の河川の流れは山脈からの氷河の流れで、大きな魚を豊富に培えるような流れではなく、基本的にそのような河川に棲むトラウトはスティール・ヘッドの幼魚なのだそうです。ミドル・フォーク・スノクゥォミ川もそのご多分に漏れず、型の良いは期待できないのですが、シアトルから車で約 40 分の近距離にありながら山深い景観を湛えた非常に美しい渓流で川の表情も豊かなため、地元のフライ・フィッシャーにとっては心和ませる GEM の一つになっています。 私はミドル・フォークに来るのは実に 3 年ぶりです。渓流での釣りには車で 20 分と更に近場のセダー川を知って以来すっかりご無沙汰していました。しかも近来、渓流での釣り自体にめっきり出掛けることがなくなっていました。久しぶりにミドル・フォークのスノクゥォミ川に降り立ってみると、その周りの景観の美しさに改めて感動しました。
  • Be loved middle fork
    高橋さんは 4 番の竿を持って下のプールへ向かった模様で、私は馴染みの 5 番の竿を準備し上のランで久々にポケット・ウォーターの釣りをしてみることにしました。まるっきりやっていなかったポケット・ウォーターの釣りに、流れの読み方やどのように釣るのか勘が戻るまで暫し時間が掛かりました。先ずハッチは霧雨と時間帯によるのか殆ど見受けられませんでしたが、を飽食家にさせる程の大量のハッチはミドル・フォークにはないのと、ポケット・ウォーターなので獲るか獲らないかは比較的短い時間で判断しなければならずフライが合っているかハッキリし易いことから、どうせならドライでと、目の悪い私でも目立って見失いにくい D&D Cripple のサイズ 18 にしました。 · 川岸近くの緩い流れの所で上流へ向けてのバウンス・キャストやスラック・キャストを試して感覚を戻していると、目ぼしい所で小さながライズしてくれました。どうやらフライはこのままで大丈夫そうです。 · 感覚の戻ってきたところで、川岸より離れ、いたるところに散在する岩から後を引く淀みを狙うことにしました。上流へ向けてではなく横にフライを投げるように位置取って、何とか数秒フライにドラッグが掛からず浮いているようにリーチ・キャストにバウンス・キャストとスラック・キャストを取り込んで、流れの間の淀み目掛けフライを静かに落とすようにキャストしていると、気持ちよくレインボーが獲ってくれます。途中で D&D Cripple フライを奪われたので、サイズ 14 のイエローハンピー に切り替えたところ、ある時にカットスロートと思われるが勢いよくジャンプして咥えてくれました。ただ生憎とラインが下流に流されてしまっているのと魚のサイズが小ぶりなので上手くフックできませんでしたが。 久しぶりのポケット・ウォーターの釣りに暫し我を忘れて愉快な一時を綺麗な風景の中で楽しむことができました。 高橋さんも日本帰国を備えた最後の釣りを楽しんだような雰囲気で下のプールより上がってきました。 実は私が初めてフライ・ロッドを振ったのがスノクゥオミ川のミドル・フォークでした。偶然にも高橋さんもワシントン州で初めてフライ・ロッドを振ったのがミドル・フォークだったそうです。その高橋さんはミドル・フォークでの釣りを最後に日本に帰国されるので、始めと終りが同じ川という好い閉め方でした。 · 釣りから戻った後は日本料理屋で舌鼓を打ちながら親交を深め、高橋さんとのシアトル最後の一時の総括としました。

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