日曜日, 5月 20, 2007

Cowlitz river でフライ・フィッシング

釣果: 11 inc bow ロッド: #9 ダブルハンド・ロッド ライン: フローティング + クラス 4 シンク・ティプ フライ: サイズ 8 "DC October Caddis Pupa" 場所: カウリッツ(Cowlitz)河 水温: 49 °F( 9 ℃) 時間: 3:00pm - 7:00pm 天候: 雨時々曇り

  • タイト・ラインとは異なる楽しみ
    先週末のキャストの苦い思いやスウィングでの合わせの悩みについて学んだ事を胸に、再びカウリッツ河に足を運びました。 土曜の夜より雲行きは怪しくなり、日曜の朝には雨がパラパラ降っている状況でしたが返って人手が少なくなるだろうと都合のよいように解釈し、気にせず車を走らせます。現地到着後、釣り場の数を増やそうと川岸に出られる他の場所を探して再び地図を頼りに 1 時間程ウロウロしてみたのですが、なかなかうまく見つかりませんでした。 水仙の一面に咲いた池ただ、途中で一面に水仙が咲いた池の綺麗な風景を楽しめました。このような道中の四季折々の自然の景観も釣りに出かけた時の一つの楽しみですね。 注) タイト・ラインについて: 釣りの仲間内で魚が掛かった時に張るラインを表します。こちらでは「グッド・ラック」や「好い日を」のような意味合いでも使われています。
  • スウィングの合わせの向上
    結局、今度来たときに再び釣り場所の探索を暫く行うことにして、先週見つけた場所へ戻り釣ることにしました。 先週の反省点に留意し、昨日土曜の夕刻に最寄の公園で再びスペイの練習を行い数点気付いたことがあったので練習時に培ったキャストの感じを忘れないようにすることと、ロッドで合わせずに手元のラインのループを軽く出るようにして自然に針がフックすることを頭の中で復唱しながら、まずはわざわざ ORVIS で購入した水温計で川の温度を測ってみると 華氏 49 F°(約摂氏 9 ℃) でした。John Hazel 氏の 「Spey Fishing Steelhead」 DVD によれば、Steelhead が活性するほぼ最下限の温度です。岸辺でこの温度なので河半ばでは更に低いことが予想され、濁りも先週と同じ程度なので、シンク・ティプにジェネラル・プラクティショナー系のフライでフラッシュの少し入ったサイズ 8 の物で中間層を Swing させてみることにしました。錘の付いたフライでない為かスナップ T のスペイ・キャストでラインが比較的良い感じで出ていってくれます(勿論、まだまだコンスタントではなく、しかも思いっきり自己満足の範疇ですが、笑)。 John Hazel 氏の「Spey Fishing Steelhead」DVD とデック ホーガン氏の著書 「A PASSION FOR STEELHEAD」の中での教えを思い出しながら、最初のメンドと手元にラインを手繰ってループを作ることでラインの弛みを無くし、ループ末端のラインを人差し指とコルクの間に軽く挟み、適宜小さなメンドとライン・コントロールで穏やかな J フォーメーションをラインが描きながらフライが流速で潰されないような理想的スウィング・スピードになるよう調節して行きます。フライをスウィングさせていくと先週同様にニブリング(nibbling:かじり)やえという感じをラインを伝ってたまに受けます。手ごたえのあるニブリングを感じた時に、ここぞとばかり 「A PASSION FOR STEELHEAD」で読んだことを思い出し、「合わせない、ラインが人差し指とコルクの間を抵抗なく軽く出て行くようにして、魚自らが針に掛かるようにループが出て行くことを待ち、岸側へ向かって竿を軽く合わせる」と復唱しながら半信半疑で竿を合わせると、25cm 程のレインボーが掛かっていました。 「ヘェー。ヤッホー。ヤッタ、ヤッタ。」と、スチールでもサーモンでもなく、しかも大型でもないレインボーだったのですが、思ったようなスウィングのフッキングの仕方で掛かってくれたことに非常に喜びを覚えました(その時は浮かれて見落とし、後でフッと思い出したのですが、針は魚の口の横には掛かっていなかったので理想的とは言い難いです)。川のポイントの見定めから、フライの選択、キャスト、ライン・コントロールに至って、フック、そして取り込みまで全てが自分が描いたように運ぶと、たとえ掛かった魚は大きくなくても、とても嬉しい限りですよね。先だってワシントン州南東地域のスティールヘッド・フィッシングについて ORVIS にて無料セミナーが催されたのですが、その時の講師で ORVIS が保証するガイドでもある Mac Huff 氏が「トラウトで(スウィングの)練習することです」という旨を言っていました。裏を返せばトラウトが掛からないようでは駄目ということなので、ストリッピングや竿を上下させてフライに動きを付けることなく純粋なスウィングのみで、更に魚自ら針に掛かるような形で合わせトラウトを取り込めた事は一歩前進したような気持になり余計嬉しいものでした。 その後も何度かニブリングとペッキングを強弱合わせて感じることがありましたが、納得行く合わせにはいたりませんでした。ただ、スウィングを終えてキャストし直そうと竿を上げると同サイズのトラウトが掛かっていることが 2 ~ 3 回あったので、やっぱり何かまだまだ抜けています。
  • シングル・スペイの向上
    水面をスウィングしていくラインを見ていると、先週と同様に Prairie Falcon らしき大型の鳥が川面に舞い降り魚を捕らえて飛び上がって行く様を再び目撃することが出来ました。上手いものです。彼らは一発必中なのでしょうか。私の釣りの確立など足元にも及びません。釣りの確立といえば話は逸れますが、何回ぐらいキャストしたかが分かる万歩計ならぬ万振計のようなものはないのでしょうか。そうすればスティール・ヘッドを掛けるのにどれ位キャストするのか分かって面白そうなのですが。ついでに魚が掛かった時にファンファーレでも華やかに鳴り響かせてくれると泣けてくるでしょうね。いっそ作りますか。 ほぼ先週と同じ所まで釣り下るとそれ以降は水位が深くなり、夏本番の下がった水位になれば多分大丈夫だと思うのですが、今の水位では何度か足をとられ転びそうにもなったので更に進むのを考え直しました。延々と釣り下ることができると思っていたので残念でしたが、始めた上流に戻り、もう少し岸辺から離れたところまでウェーディングし、フライを先週使ったビーズヘッドの錘の付いた "DC October Caddis Pupa" に換えることで、その前とは異なる更に沖合いから深い部分をスウィングさせ釣り下ってみることにしました。 昨日の公園での練習で培ったボトム・ハンドの先導でロッドの根元が曲がるよう意識する成果あって先週よりは増しなのですが、コンスタントではありません。主要な原因はアンカーの位置が常に理想的な場所へ着水していない為(これにはスペイ・キャスト初期動作のリフトとセットによるライン・コントロールの問題の他に場所の違いによる河の流速の変化もありました)であることは明らかでした。その為、キャストした時にラインとフライが身近を通り、トンプソン河でフライのピアスを思い起こさせるような、怖い感じを覚えるときもありました。特にシングル・スペイが全く上手くいかず、パラパラしていた雨が本格的になり始めたので、釣りは二の次にして基本のスイッチ・キャストの練習をすることにしました。傍から見れば恐らく頭がおかしいんではないかと思われそうなほどに雨の中すっかりびしょ濡れになって手に豆を作るほど試行錯誤した挙句、ようやくシンク・ティプとラインのつなぎ目を狙ったアンカー・ポイントにスムースに置くことができるようになりました。自分なりのコツは、キャストを通じてボトム・ハンドからの導きで竿の根元を曲げるように意識することの他に、リフトで水に浸かっている半分以上のラインを持ち上げた後の竿を河側へ振り残りの部分を水から抜く際にラインとシンク・ティプのつなぎ目以降が水面より 5 ~ 10 cm 上を水面と平行線を描いてアンカー・ポイントへ着水するように竿で導くことでした。更に嬉しいことには、アンカーの位置とスムースな着水の仕方が思うようになってきたら、フォワード・キャストでのラインの出方もとても良くなってきました。一度スイッチ・キャストの感覚を掴み始めたら、やはりキャスティグについての本やビデオが述べているように、シングル・スペイはさほど難しくなくなり、ダブル・スペイやスナップ T より、テンポよく素早くキャストできアンカー・ポジションもかなり前方に置け安心できるので、すっかり気分をよくしてドシャ降りの雨も気にせずに釣りに戻ることにしました。 一つ上手く行きだすと他も好くなるもので、シングル・スペイでテンポよく、以前より少ない失敗で、ラインも更に出るようになってくると、それまでキャストに使っていた神経がスウィングに集中するようになってきます。デック ホーガン氏が「A PASSION FOR STEELHEAD」で言っているようにフライが流速で潰されないようスウィングのスピードに留意していると、Mac Huff 氏がセミナーで「魚にフライの側面が最大限見えるようスウィングさせるように」と言っていたことや、John Hazel 氏が「Spey Fishing Steelhead」DVD で「水中は水面より流速が遅いから、シンク・ティプなどを使用する場合は更にゆっくりとしたスウィングにしなければならない」と言っていたことを思い出します。出来るだけラインのJ フォーメーションの角度が緩やかになるよう、更にスウィング・スピードに注意を払って、時々小さなメンドとライン・コントロールを与えると、スウィング途中に流速の異なる部分が幾つかあってもいい感じでスウィングしていくようになり、楽しくかつ自信が着いてきました。「これで掛からないのはスチール・ヘッドもチンヌークもいないためだ」と勝手に決めつけ、ドシャ降りの雨の中ずぶ濡れにもかかわらず上機嫌で河から上がることにしました。
  • 虹に送られる
    河から上がって着替えていると雨も小降りになったので、「週を開けると忘れるんじゃないか。戻ってもっと練習しようか」という調子付いた思いが浮かんできたのですが、時間も時間なので車に乗り込み、帰路に着くのに左折しようとすると右手に綺麗に半円の虹が地面に着く所まではっきりと現れました。久しぶりに見る虹に送られているようで更に気分をよくして、カウリッツ(Cowlitz)河に架かる橋を横切り町並みを抜ける所で今度は二重に架かった虹が目の前に。完璧な形で上機嫌の一日を締めくくってくれました。 その後は "Onalaska" という地名の道路標識に目を細めたり、帰途上のアウトレット・モールに立ち寄ったり、大型トレーラーの後ろをのんびりついていったり、終始ご機嫌の自分がいました(笑)。
  • 最後に
    昨日の公園での練習から今日にかけて Al Buhr 氏の著書の「Two-Handed Fly Casting」はとても参考になりました。最初の竿を 30 度程上げることで水に浸っているラインの少なくとも半分が水から抜けること、緩やかでスムースなチェック・マークを描くように竿を河側へ振ることでアンカー・ポイントへはリーダー(シンク・ティプ)とラインのつなぎ目以降が着水するようにし、"D" ループの下半分が水面に着かないような上向きの円を描きながら竿先をキー・ポイントへ導き、竿先がターゲットへ向け直線を描くようにフォワード・キャストする。これら一連の動作中の一貫したボトム・ハンドからの導きによりロッドが根元から曲がるよう、そして常時ラインに張りがある状態を保つようスムースな動作を心がけることなど、重石になるような分厚い本ではなく手軽な 79 ページの中に各スペイ・キャストに共通する重要なポイントがシンプルで分かりやすいように説明され、各スペイ・キャストについての説明の中でも度重ねて強調されているので、基本を手短に学ぶのにとても助けになります。 これからの課題は、安定してアンカーを思ったところにスムースに位置づけること、"D" ループ形成中にラインが余計に水に着かないようにすること、キー・ポイントのはっきりとした意識とそこからの竿先の直線的軌道、更には "D" ループを "V" ループと合いのこの変形ループにすることです。

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