月曜日, 5月 28, 2007

Rocky Ford Creek でフライ・フィッシング(動画有り)

釣果: several "PhD" Bows ロッド: #5 シングル・ハンド・ロッド ライン: フローティング フライ: 本分参照 場所: ロッキー・フォード・クリーク (Rocky Ford Creek) 水温: 水温 15 ℃(58°F) 時間: 8:00am - 6:00pm 天候: 晴れ

  • 博士号のトラウト達がいるロッキー・フォード・クリーク (Rocky Ford Creek) Kaufmann's で "What's next?" と聞かれ、「6 月にならないと大半の河川は禁漁だからなぁ~。どこかお薦めの所は?」と返したところ、"If you don't go fishing to lakes, then Rocky Ford. You can do sight fishing for trout of this size." と両手の人差し指を 45 ~ 50 cm 程間隔を開けて立てながら薦められました。後日、Kaufmanns でロッキー・フォードを薦められたことを釣り仲間にメールしたところ、偶然にも 28 日のメモリアル・デー (Memorial Day) に同様にロッキー・フォード行きを計画しているという返信があったので、躊躇なく決定です。 後日Kaufmanns に戻り、「お薦めどおり週末ロッキー・フォードへ行くことにしたけどフライは何がいいかな?」と呑気に尋ねると... 購入用のフライ・ボウルにそれぞれ 3 つずつ加えられ、更に Flashback Pheasant Tail ニンフ, ダムゼル・ニンフ、ビートル、アントは持っているか聞かれました。いつもと違って一通りのフライを薦められたことに「これ全部必要なの?」と疑問を挿すと、"Trout there, they're PhD. " と言ってからドクター学位のトラウトとはどういう意味かを聞かされました。"They have abundant food sources. You have to be right on what they're eating, and drift to their mouths accurately. Otherwise, they ignore your fly." とマッチ・ザ・ハッチと正確なキャストの重要性に釘を刺された後で、ロッキー・フォードは止水に近いのでフライのサイズと形が正しくなければ見限られるし、プレゼンテーションもトラウトの後方からまっすぐ上流に投げるのはラインが見られるから駄目、トラウトに見られないように屈んで近づきトラウトの横かやや斜め後ろに位置取って屈んだ状態のまま、通常より長いリーダーに結んだフライを上流にキャストした後メンドを繰り返してラインがフライより上流になるようにして、フライが先にトラウトの口先へ流れるようにする。そしてもしフライがトラウトを通り過ぎたらラインをトラウトに見られない内にフライを水から揚げるよう注意されました。加えて、ライズのタイミングと位置を先読みすると良いというアドバイスも貰い、最後に、あそこはフィッシング・プレッシャーも高いからロッキー・フォードで問題なく釣れるようにならばどこでも釣れるよと励まされたのか何なのかわからないような言葉をかけられ、甘い考えで大物が釣れそうだと期待に胸膨らませていた自分を正されました。
  • 砂漠のオアシス 5 AM に "Morning. What's your plan on memorial day?" と朝一番の笑顔で迎えられたスターバックスで、ラテを注文しながら「フィッシングだよ。一緒にどう?」と切り返した後で冗談を少し交わしていると、本日ご同行の高橋さんのご到着です。早々に高橋さんの Ford Explorer の助手席に乗り込んでハイウェイ I-90 を一路東へ。遥かにキャニオン・タイプの大きな丘を背景の広い放牧場で牛が電車のように長い行列を幾つか作り群れを成して歩いている、そんなこれぞウェスタンという感じの風景の中を走り抜ける Ford Explorer の中で日本の河川を主とした自然環境の状況とフライ・フィッシングの話を高橋さんから聞きながら約 3 時間半、砂漠のような景色の中に博士号のトラウト達のいるロッキー・フォード・クリークが現れます。 ロッキー・フォード・クリークの第一印象は、息を呑むような強烈に意表を突かれたものでした。どうしてこんなに綺麗なスプリング・クリークが砂漠のような所の真ん中にあるのか、時空を超えてどこか違う所に来てしまったような感じです。さらにクリークを覗き込んでもっと驚きました。様々な小鳥たちの囀りと一緒に音楽を奏でるかのように軽やかな音をたて青緑の澄んだ水が、水草をゆらゆらと梳かしながら流れるその所々に型の良いトラウト達が静かにゆったりと泳いでいます。そのサイズと数たるや目を見張るばかりです。
  • フィッシング・フォーミュラ しかもラッキーなことにカディスのハッチが見られ、定期的なリズムに乗って水面に鼻っ面を出しパクパクしているトラウトもチラホラ見えます。ドライでアクションが見れそうです。ドライ狂の高橋さんが興奮を抑えきれずに早速トライです。たとえワシントンの博士号のトラウト達でもこの方にかかれば一溜りもありません。澄んだ水の流れるスプリング・クリーク + 集中的なハッチング + 型の良いトラウト + キャストx = タイト・ライン + ロッド・ベンディング + リール・スクリーミングが成立しますよね。これではマッチ・ザ・ハッチとトラウトの数の要素が入っていないし、リール・スクリーミングとトラウトの型との因果関係も明らかではない、それにむしろキャストが分子で(集中的なハッチング + 型の良いトラウト)が分母にくるのではないかなどと面倒くさいことを考えるのは止めておいて、まずはビデオで高橋さんと共にロッキー・フォードのフライ・フィッシングをお楽しみください。 高橋さんにはお見事な妙技の数々で楽しませてもらいました。マッチ・ザ・ハッチは勿論、見えないような小さなサイズ 33 のフライで大物を仕留めたり、3 ウェイトのロッドで大物を取り込むんだり、レーザー・ビームのようなロング・キャスト、あたかも教材のビデオでも見ているかのようにフライのダウンの流し込みを説明しながらフックする等、鮮やかなお手並みの数々を拝見させてもらいました。高橋さんご自身もこの日のために巻かれたダムゼル・ニンフとドラゴン・フライでアクションがみれて上機嫌のご様子でした。 私も負けじとハッチングの状況に合わせ "Almost Dun" や "Bloom's CDC Caddis" 等を投げて食わせることができました。でも、本日の当たりは何といってもビートルでした(ありがとう、Kaufmanns)。ビートルを静かに着水するように投げた後で、あたかもビートルが水面で手足をバタバタさせているように竿とラインで定期的にほんの少し振動させると、それまですまし顔で他のフライに全く興味を示さなかった大物達が突然動き出してビートルの後を追い始めます。それを見ることができるのはとてもエキサイティングです。いやー、実にサイト・フィッシングは楽しく、しかもとても勉強になります。それまでフライに興味を示していた魚がフライの少しのオーバー・アクションで興味を失ったり、反対にフライをほんのちょっと振動するようにすると興味を示さなかった魚が後を追い出したり、とても得難い経験になりました。
  • 釣ることだけではない釣り フライ・フィッシングに限らないでしょうが、釣りは釣ることだけではないんですよね。今回もとても豊かな自然を体験することができました。背景の真っ青な空にポカリと丸く浮かびスローモーションで流れる白雲、鮮やかな色とりどりに彩った小鳥達の歌声のような囀り、カラスの半分にも満たない大きさのツバメ達が上空で 4 匹で協力しながら交互にアタックしてカラスを追い立てる様子、 川を渡ろうと必死に泳ぐカワウソを追っかけその足に食いつく大物トラウト、物静かな様相でスラリとした細長い足で川を歩きながら嘴(クチバシ)に余るトラウトを捕まえ一飲みにする澄まし顔の鷺(サギ)。何よりも、焼くような日差しの下で白い歯を見せて笑いながらこれら全ての「釣り」体験を一緒に共有できる仲間のあることです。

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